ほきくんのリハビリ記録⑥  ~杖から~

ほきくんのリハビリ⑥ ~杖から~
【くりかえしリハビリドリル】を作り、
順調に<リハビリだけの生活>を送っていました。
 
2週間が過ぎて、
大変困ったことが3つ出てきました。
 
 
一つ目は<収入(使えるお金)>でした。
社労士のT田さんのおかげで<障害年金>の受給が承認され、
見事に問題解決です。
 
 
二つ目の問題は街じゅうにある<点字ブロック>です。
 
<点字ブロック>とは
視覚障害の方にとって必要な情報を提供し、
安全に誘導するためのブロックです。
 
<点字ブロック>は、
町なかや駅のホームにある
突起のある、あの黄色いブロックです。
 
<点字ブロック>を普及させるためにできた法律のおかげで、
どこにでも敷いてあります。
視覚障害の方にとっては、安心して歩行するための大切な福祉用具です。
 
 
仕事を辞めリハビリ生活を始めたら、
この<点字ブロック>に、私はかなり悩まされました。
 
実は、
仕事を辞める前から、<点字ブロック>にはほとほと困っていました。
 
 
 
点字ブロックの突起の高さは1cmもないと思います。
 
 
私たち脊髄小脳変性症の罹患者は進行が進むと、歩行ができなくなります。
気合で歩行したとしても、
足を引きずって無理やり進む<ずり足>状態です。
 
 
歩行は
足をあげたりさげたりして、
身体を前や後ろなどに動かす運動です
 
<ずり足>の人=脊髄小脳変性症の多く
は、足があがりません。
点字ブロックの1cmの高さの突起すら超えることはできません。
 
私たちは歩行時に足が上がらないので、
<点字ブロック>に
しょっちゅう足を引っかけていました。
 
足を引っかければ、当然転びます!
 
しかも
病気のせいで咄嗟に手が出ないので、
思いっきり顔やおでこをぶつけました!
 
それも何十回も!
 
ぶつけたことで大出血!
 
何針も縫いました!
救急車にも何度も乗せられました!
 
 
 

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