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ほきくんのリハビリ記録61 ~構想②~

東京の豊島区の小学校5年生から
30分くらい、「共生」などについて話をしてほしい。
という依頼を受けました。
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こんな風に30分を使おうかな。
 
今回は構想の2回目です。
 
 
 
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<講演>の構想② 


今ほきくんは「身体の中にある神経の難病」を患っています。
<脊髄小脳変性症>という難病です。
 
<脊髄小脳変性症>ってどんな「難病」なのか、これから説明する前に・・・
 
【パワポ:<できるようになる:赤ちゃん→成長】
みんなは、赤ちゃんのときと比べて、<できるようになる>ことが増えていったよね。
心も身体も、すくすく成長して、いまの立派な5年生の少年少女になってるよね。
 
 
ほきくんが患っている<脊髄小脳変性症>はその逆です。
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【パワポ:<できるようになる:赤ちゃん→成長
 の逆】
 
「逆」ってどういうことかわかる?
 
<できなくなってしまう>ことが増えていくのです。
別の言葉で言うと、
<後退>してしまう部分が増えていくんだね。
【パワポ:<できなくなる:後退→●●】
走ることが・・・できなくなる。
書くことが・・・できなくなる。
しゃべることが・・・できなくなる。

つまり何もできない赤ちゃんのようになってしまうのが、<脊髄小脳変性症>です。
【パワポ:<できなくなる:後退→赤ちゃん】
 
 
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ほきくんの場合、
この難病にかかってしまって10年ぐらい経つので、
 
今では、
頭の中で「走れ走れ」と何度唱えても、走れなくなっちゃいました。
鉛筆を細かく動かせなくなったので、震えて読めない字しか書けません。
普通にしゃべれなくなったから、家族や友達と会話しているとき
「えっ?もう1回言ってくれる!?」
ってよく言われます。
 
 
 
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ちょっと想像してほしいんだけど、
もしも、
みんなの担任の先生がこの難病にかかってしまったら、どんな気持ちになる?
 
【パワポ:もし 走れない・・・?】
はしれないから・・・体育はなし。
黒板に書いてある字はは震えている・・・からほとんど読めない。
しゃべったことがうまく伝わらない。ということは・・・
ちゃんとした「授業」ができない。
 
担任の先生が「授業」出来ないんだよ。
どう思う?
 
 
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昔とっても元気だったほきくん、<小学校の先生>でした。
でもほきくんは・・・だから!?
 
ほきくんのクラスだけ、
体育はなし・黒板に書いた字も震えて読めない・授業中も何を説明してるかわからない。
そんなクラスでもいい!?
 
嫌だよね。
 
 
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<小学校の先生になる!>
ことが、子どものころからの夢でした。
 
 
夢をつかんで、
毎日、かわいい子供たちといっぱい笑いました。
5年生の担任も何度もしました。
明るくて素晴らしい生活を23年間続けました。
【パワポ:夢をつかめた!→真っ黒な世界】
 
そんな<小学校の先生>を、
<できなくなっちゃった>部分が増えたので、
すごく悩んで、やめることにしました。
 
やめた瞬間、
自分が真っ黒でくら~い世界に突き落とされた感じでした。
自分の周りにある全てのものが全部消えてしまった感じでした。
 
 
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仕事を辞めてから1か月が過ぎました。
 
ある日
本を読んでいると、ふと、
【パワポ:思い出はのこっていた!】
 
昔、<小学校の先生>だったときの気持ちを思い出しました。
 
小学生たちへの授業って楽しかったな~。
準備は大変だったけど、
それで、子供たちが「よくわかった。」
って言ってくれた時は、飛び上がるくらいうれしかったなぁ。
 
 
 
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仕事をやめたときは、身体の全ての力がぬけた感じでした。
 
でも、
思い出にひたっていたら、体中に力がみなぎってきました。
 
体中に力がみなぎると、元気になって、
一つの目標をもつことができるようになりました。
【パワポ:素敵な思い出→元気→目標:また・・・】

また<授業>がしたい! 

  
 
でも今の自分は難病のせいで何もできない。
だって、全身<できなくなっちゃった>ところばっかりで、
<授業>なんかできるわけない。
 
身体を治すための「薬」もないし「手術」もできない。
 
 
あ!?あった・・・!?
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がむしゃらに<リハビリ>に取り組んだら奇跡が起きるかもしれない。
 
 
それから毎日
朝から晩まで
がむしゃらに<リハビリ>に取り組みました。
 
また<授業>がしたい
という大きな目標があったので、
<前向き>な気持ちでリハビリに取り組めました。
 
誰かに言われたわけではなく、<自分で>目標を設定したので、
積極的にリハビリに取り組めました。
 
 
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2年ぐらい、前向きに<リハビリだけの生活>を送っていると・・・
 
<奇跡>が起きました!
 
 
 
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授業ではないけど、今こうやって学校で小学生にお話をしてます。
 
目標達成です!
 
前向きにがむしゃらに、リハビリに取り組んだ結果だと思ってます。
家族や大親友とけんかするなど、これからの人生で、真っ暗な世界に突き落とされることがあるかもません。
まさに今、そういうことを悩んでて、
自分の人生は真っ黒だと思ってる人もいるかもしれません。
 
 
そんなときは
【パワポ:①目標②前向き】
①   絶対、実現は不可能だろうなっていくくらい、でっかい目標を作って
②   それを達成するために、前向きにがむしゃらに何かに取り組んでください。
 
 
 
~第1章完~
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