パイロットの標準的なインクの耐水性実験 一般書記用 瓶入りとカートリッジ ブラックとブルーブラック 比較
万年筆インク沼にハマってnoteに記事を書くうちに、インクについてのブログやnoteを読み漁るようになった。
古典インクが鉄分を含んでいて耐水性耐光性がいい。そう知って、プラチナのクラシックインク6色とブルーブラックを所有している。やっぱり書いたもの保存したいものね。でも酸性で鉄ペンを錆びさせる可能性があるとも知って、悩ましい気持ちになっていた。今は鉄ペンといえどもステンレスなので大丈夫だとか。でも、鉄ペンもモノによっては高いものもあるものね。ああ、悩ましい。
もっと保存性がいい顔料インクは固まりやすいので、メンテナンスが定期的に必要。私には無理。めんどくさい。
ところで、パイロットの一般書記用のインクは染料インクなんだけど、耐水性がいいらしい。比較実験しているブログを読み漁る。見る?
上記ブログからも、パイロットの標準インクの耐水性がいいと結論が出ている。そうなんだ!? え、じゃあ、これから万年筆が増えてしまってとりあえずインク入れとこうという時に、パイロットの標準インクにしておけば万事解決じゃない? インク沼だけでなく万年筆沼にも引き摺り込まれている私にとって朗報。
そして、このブログ。
ええ!? カートリッジのインクと瓶のインクで成分が違うんだろうか……?
そしてこちらのブログ。
なるほど。染料インクだけど、何か入ってるんだね? そしてカートリッジの方がたぶんその成分が多いんじゃなかろうか。
ちなみにこのブログでは、パイロットインクの箱に中性洗剤で洗うようにとの注意書きがあると書かれている。
今回、気になってパイロットのインクを買ってきたのだけれど、今の箱には、中性洗剤で、とは書かれておらず、代わりに“ぬるま湯で“と書いてある。中性洗剤まで行かずとも落ちるくらいだったのかな。ほんのちょっと油性のものと界面活性剤が入ってるんだろうか。
前置きが長くなってしまった。私が今気になっているのは、じゃあ、パイロットのカートリッジインクと瓶インクの耐水性ってどれぐらい違うの?なのよ。これは調べまくったけど、見つからなかったの(あったらごめんなさい)
気になることで、自分で検証できるならやりたいタイプ。しかも記事にできるってことでやってみました。耐水性の比較実験。カートリッジは持っていたので、瓶のインク買ってきた。ブルーはやってません。
結果
両方を並べた方がわかりやすいよね、ちょっとやり方わからないけど、やってきます……。
出来上がり。
パイロットの標準書記用のインクは耐水性があり、ブラックが残りやすい。ブルーブラックも視認性には問題ないくらいに残る。瓶インクのブルーブラックが一番褪せやすい。
考察
ブラックはもともと耐水性に優れた色なのだろう。カートリッジと瓶のどちらもよく残ってる。ブルーブラックは褪せやすいので、やはりカートリッジに何かしらの成分がちょっと多めに入っているのではないだろうか。瓶だと保存性の問題で多くは入れられないのかな?と推察する。カートリッジに比べて濃縮したりがあるでしょう。
染料インクで保存性も欲しい、かつリーズナブルでとの欲望を満たすには、パイロットの瓶インクのブラック。いや私はブルーブラックが好きなのよという方は、瓶インクのブルーブラックにブラックのカートリッジを1本の裏技(混ぜるのに抵抗なければ)かな? 色もほぼ変化しないらしいし。
私は、もうちょっとブルーブラックのブラックが強めでもいいなと思っている。瓶インクのブラックとブルーブラックを混ぜて好みの色を作っているブログを見つけたので、次回、私好みの最適な混合比率を見つける実験をやりたいと思います! そしてそれを私の標準インクとして一生使いたい。増え続けそうな万年筆たちのためにも……。