夏の空 セミの鳴き声
夏の本番始まりましたね。セミの大合唱。
クーラーつけるために窓を閉め切っていても聞こえるセミの声。よくよく聞いてると、波のように声の大きさが変化しているのね。お互いシンクロしているのかしら。
セミの抜け殻。子どもの頃、男子が集めてたなぁ。うちの子は収集癖がなくてよかった。外で見るくらいでちょうどいい。
たまに、羽化に失敗したセミを見つける。切ない。何年も経ってようやく外に出てきたのにさ。鳴いているセミたちが、精一杯に生を謳歌するのも納得だよ。
小学生のとき、夏休みの自由研究は母が手伝ってくれた。ある年はセミの羽化の観察。田舎のだだっ広い家で、外で拾ってきたセミの幼虫をレースカーテンに引っ掛けて。夜中、羽化が始まったころに起こしてくれた母。母は寝ずに見守っていたのだろうか。
今みたいにデジカメなんてないし、眠い目をこすりながらスケッチした。あんまり上手に描けなかった思い出。でも、白いセミ、シワクチャがだんだん伸びていく透き通るような美しい羽の映像が今でも朧げに頭に残っている。あれはクマゼミだった。飛べるところまでは起きていられなかったように思う。母が外に逃がしてくれたのかな。
祖父母の家。毎日セミを取りに行って、水着のまま海に遊びに行き、帰ってきたら冷たい井戸水で足を洗い、風呂場でシャワーして、おにぎりを食べ、畑で採れたスイカを食べ、縁側で昼寝する。海からの風。夜は満天の星の下で海鮮バーベキュー。蚊取り線香の匂い。そして花火。真っ黒に日焼けした体。完璧な夏。