マッチ売りの
夢売るマッチ売りの少女は
冷たい街角で微笑む
その小さな灯りは
僕の迷いを映し出す鏡
「何が欲しいの?」
と、問いかけられても
僕はただ黙っている
願いを叶えるその光が
僕の無力を暴くから
笑ってくれ、少女よ
僕は行き場を失った船
波に流され漂うだけの
意志薄弱な魂
灯りが消えるその時まで
僕は君に嘲笑されていたい
夢を売るその笑顔に
僕の儚い希望を預けて
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