特別な夜さ
今日は特別な夜さ
それでも君はここにいない
夏の夜風が優しく吹き抜ける
月の光が足元を照らすたび
君の面影が浮かんでは消える
今日は特別な夜さ
君を繋ぎ止める言葉が見つからなかった
星々が瞬くけれど
その光は遠く手が届かない
街灯の明かりが揺れる影
夜の静寂が耳に染みる
君の温もりを思い出すたびに
心に無いはずの夏の冷たい風が吹き込む
今日は特別な夜さ
それでもさようなら
君と歩いたこの道を
今は一人で歩いているけれど
君はもうここにいない
川辺に広がる蛍の光
その儚い輝きが舞う
その光は君を映し出さない
今日は特別な夜さ
それでも君はここにいない
心に残るその笑顔
今もなお僕を揺さぶる
君がいない特別な夜
その孤独は深く染み込む
君を想うたびに胸が痛む
それでもさようなら
それでも、さようなら
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