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94番 み吉野の山の秋風①          参議雅経

今橋愛記

歌意 吉野の山の秋風が夜ふけて吹きわたり、古京である吉野の里は寒く、寒々と衣を打つ音が聞こえてくる。

[『原色小倉百人一首』(文英堂)


み吉野の 山の秋風 さ夜ふけて ふるさと寒く 衣うつなり
 
             参議雅経さんぎまさつね 所載歌集『新古今集』秋下 

今回は翻案を先に。

吉野の秋、
衣を打つきぬたの音に対して、
この夏、テレビ大阪の天神祭の番組から。

天神さんは天神祭の事で、
河内おとこ節を歌っているのは、もちろん中村美津子。

天神さんの夜のテレビジョン
きらきらと
河内おとこ節ひびきわたるよ   今橋 愛


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