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【詩】そんな僕らの小さな物語


頬寄せ合って

温かくて

しあわせだねって

微笑み合う



そんな僕らの小さな物語



君と僕がいる



くすぐったくて

やわらかくて

静かな光に包まれた時間




君の優しい瞳に

吸い込まれながら

同じ夢を見ていたいんだ




その胸に

悲しみが溢れる時は

僕の名を叫んでほしい


僕がこの両手で


その悲しみを

外の世界へ汲み出してあげるよ



その胸に

しあわせが溢れる時は

僕の名を呼んでほしい


僕はこの両目で


そのしあわせと

僕のしあわせを重ね合わせて見よう



その胸が

怒りに震えている時は

僕の名を思い出してほしい


僕はこの両足で


その行き場のない

君の怒りを遠くまで運んでゆこう




その胸が

喜びに満ちた時は

僕の名を歌ってほしい


僕はこの両肩で


その心地よいリズムに

乗って   いつまでも君と踊ろう



とある街角で


頬寄せ合って

微笑み合う僕らの


平凡だけど

かけがえのない小さな物語



明日はどんな言葉から
綴り始めようか?








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