【詩】遠吠え
アレルギーで霞んだ右眼の世界
のぼせる様な温度の世界
君のいないこの世界
ちぐはぐな感覚の世界なのに
均等に時間だけは動いてる
ばらばらになった魂は
いつ集めればいい?
かき集めても
遠吠えひとつしてみても
君のいないこの世界では
私は元通りの姿にはなれない
奇跡の魔法でもない限り
私は違った私になり続ける
君のいなくなったこの世界で
私は君の輪郭をなぞり続ける
虚空に向かって
君を描き続けてる
もう一度会いたい
奇跡なんてないこの世界で
君のいないこの世界で
ただひとつ願い続けてる