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【詩】ちいさなお家


街が夜へ

着替え始める


小さなお家の

小さな窓が


夜道を照らすランプの様に


ほわんと

オレンジ色に光り始める


小さな窓に

小さな影


私は

その影に手を振る



すると

小さな影は

飛び跳ねながら


手を振り返してくれた



君と出会ったのは

こんな雪の日でした




君の話す声は

柔らかに降り積もる

耳の奥に残る残影



君のまつ毛に

ふわりと舞い降りた

一粒の雪の結晶



小さな窓から手を振る

小さな君は



君によく似ています



君と私で紡がれ続けてゆく

このちいさな物語に

小さな君が現れてから




君への愛が

より深く

より静かな海の様になって

何もかも包み込んでゆくかの様です







もう12月ですね🎄
 今年は、特に慌ただしく
駆け抜けるように月日が
新幹線の窓から見える風景の様に
飛んで行った気がします。

そう言えば、懐かしい歌の一節に
「畑も飛ぶ飛ぶ    家も飛ぶ」
と、あるのですが
師走になると、ふと鼻歌で
こっそり歌っている事があります。

この場合の「飛ぶ」は
方言で「走る」という意味だそうで
汽車の窓から見える景色も
作詞者さんの目にも
「走って」映っていたのでしょうね。

   師走の慌ただしい時期の
オアシスの様にクリスマスがあります。

 今月はクリスマスや
年末等に向けた作品を
 ご紹介させて頂こうと思います。

お読みくださり
ありがとうございました😊



 この詩の朗読をしています。

温かい飲み物等を片手に
ゆるりと
お聴き頂ければ幸いです🎄


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