ナマケモノ、樹を降りる(はじめまして)
書くことは好きだ。
子どもの頃、初めてなりたいと思った職業は作家だった。
文章に関わる仕事は色々なかたちでやってきたけど、自分の好みドンピシャの仕事など降ってはこない(チャンスすらない)し、本当に書きたい文章を書くことなどはさらにない。
私は基本的にナマケモノである。
でもこのままじゃいかんと思うようになった。
様々な怯えゆえに手放せなかった安定という樹の枝から手を離し、地面に降りようと思う。すなわち、自分一人で、誰に見せるでもない文章を書いている方が楽しいのだが、そこから少しだけ脱しようということだ。そうしないといつまで経っても週末だけを心待ちにし、週末は仕事を乗り切るためだけに消費するカイシャインのままだ。
noteを書くことでなにかが急激に変わるとは期待しないようにしている。
それでも、小さくてもなにかが変わると信じている。
少なくとも私が書いたものがポートフォリオのようにまとめられるのだ。
それだけでも意味があるように思う。
そのうえで誰かが読んでくれて、
荒波のような社会生活を過ごすのがほんの少し凌ぎやすくなったらなお良い。
とはいえ、ポリシーは持って臨もうと思う。
信憑性のある情報源にあたる
事実、予測、憶測をはっきりとわけて書く
読者の理解力に頼り切るような書き方はしない
書きたいことを書けるように書く(チェーホフ『かもめ』からの引用)
読む人の気持ちで書き、書く人の気持ちで読む
著作権を守る
引用の作法を守る(ただし文末か文中か章末かは臨機応変に判断)
補遺
1について
できるだけ紙の本、あるいは専門家の言葉を引用する。それは専門家だから信用するというだけの短絡的な話ではない。書籍や専門家の言葉は、
・何人もの編集校正が入っている
・重版の数字と大学図書館に所蔵されているか否かで信憑性のだいたいの目星がつく
・間違えたらえらいこっちゃな立場で発信する重みがある。
ネットや動画で発信するインフルエンサーは、非常にわかりやすく、おもしろくまとめているけれど、その情報源がネットだったりするのが気になるときがある。
そんななかで、私は深みのあるおもしろさを伝えたいという野望を持っている。
話題は雑多かもしれない(多分そうなる)けど、以上のポリシーはつねに軸として保つつもりだ。
読んでくれてありがとう!
今後ともよろしく!
2023.1.8 午前3時、夜が明けるのを待ちながら
イラスト:プロフィールも含め自分で描いたやつ
ヘッダー:大原美術館(岡山・倉敷)にて撮影
引用:
チェーホフ『かもめ/ワーニャおじさん』神西清訳、新潮文庫、1967年