kije

とにかく物語が好き

kije

とにかく物語が好き

最近の記事

  • 固定された記事

ナマケモノ、樹を降りる(はじめまして)

書くことは好きだ。 子どもの頃、初めてなりたいと思った職業は作家だった。 文章に関わる仕事は色々なかたちでやってきたけど、自分の好みドンピシャの仕事など降ってはこない(チャンスすらない)し、本当に書きたい文章を書くことなどはさらにない。 私は基本的にナマケモノである。 でもこのままじゃいかんと思うようになった。 様々な怯えゆえに手放せなかった安定という樹の枝から手を離し、地面に降りようと思う。すなわち、自分一人で、誰に見せるでもない文章を書いている方が楽しいのだが、そこか

    • 語学は母語を豊かにする

      私がフランス語を始めたきっかけは、 テレビでソムリエを見たことだった。 色、香り、味を詩的に表現する言葉の巧みさに惚れた。発音もきれい。 勉強しはじめてわりとすぐに気づいたのは、類義語の重要性。大学院の先生いわく「同じ言葉を繰り返すと馬鹿っぽいと思われる」とのことで、授業で扱うテクストで見比べてみてもだいたい3つの類義語を使いまわしている。 Paul ポール le garçon 少年 il 彼 すごく単純な例だけどこんな感じ。 (これはフランス語が難しい理由のひとつだと思

      • 未来が見えないときに観る映画

        *映画「シングストリート」についての記事です。結末には触れませんが解釈はあります。まっさらな状態で見たい人はブラウザバック! シングストリートには公開前から注目していて、姉と行く約束をしていた。でもお互いの都合が合わず、約束の日はだいぶ先だった。 YouTube公式でdrive it like you stole it のシーンだけを見た。 他の曲もあったけど、本編の中で聴きたいので再生したいのをなんとか堪えた。 で、待ちきれなくなってひとりで見に行った。 結果から

        • え?もう2024年終わるの?やりたいことやりきれるのか私

          巻き返す! 1.note更新 理想の数字ではないし習慣化も十分とは言えないけどあと1.5か月、できるとこまでやろう 2語学 上に同じ 英独仏今から全部やるのは難しいので、せめて英語は読もうかな。 フランス語も少しは!やりたい! 頑張ってる(継続中) 4.「文字の年」にする まあまあ読んでる。まだ読む。 5.新しい出会い 出会った! 6. 料理 途中気力も体力もなくてスーパーのお惣菜と冷凍食品ばかりだったけど、最近急にモチベがあがった。買い物行こう。野菜を買おう。 9

        • 固定された記事

        ナマケモノ、樹を降りる(はじめまして)

          メンタルを上向ける方法

          ・本を読む ・クラシック音楽を聴く ・部屋が片づいている ・料理する これがメンタルが安定しているときの特徴。 逆に言えば ・本に集中できない(アニメ流し見ばかりする) ・音楽に気分が向かず動画やアニメをラジオ感覚で聞く ・部屋が散らかっている ・料理をする気力がない ・やたらお金を使うようになる という状態だと、ストレスが溜まっている。 なかなか自覚できなかったりするので、 バロメーターとして意識している。 最近はというと、単純作業中は目が暇なのでネットサーフィンで

          メンタルを上向ける方法

          エロと差別といじり(という名のいじめ)を封じてつまらなくなるほどエンタメは浅くない。

          エロと差別といじり(という名のいじめ)を封じてつまらなくなるほどエンタメは浅くない。

          ダサい自分を直視する

          書くということに関して、私はスタート地点にさえ立っていない状態だけど、ひとつだけ確信していることがある。 自信が持てない、見られるのが恥ずかしい。 そういう感情は、誰にも読んでもらえないこと以上に苦しいことだと思う。 たとえば書いて何年も経つ卒論だっていまだに読み返せないもんね。あの頃は未熟だったなあとしみじみすることなんか絶対無理。 大学の先生は「読んでみたら恥ずかしいけど部分的には『お、良いこと言ってるじゃん!』と思える箇所がある」と言っていた。 無理無理無理無理。

          ダサい自分を直視する

          卒論を書き直したい

          タイトル通りです。 大学を出てから何年も経つけれど、いまだにちょっと引きずってまして。 端的に言って、卒論に納得いってない。 あの頃は院進もあったし将来なにする?に対して答えられるようなテーマを探すばかりで、本当に興味のあることに向きあうことができなかった。 いや、本当はできたはずなのにしなかったのだ。 そこで、卒論と同じくらいのボリュームの文章を、同じくらいの熱量を持って書きたいと思うようになった。 今度は本気で、やりたいテーマを見つけて。 それ調べてどうするの?

          卒論を書き直したい

          さすがにサボり過ぎている

          さすがにサボり過ぎている

          想像していたのとは違う未来にいる

          大学時代のサークルの同窓会的なものに行った。 卒業してずいぶん経つのに初めて参加した。 ずっと「今なにしてるの?」と聞かれた時の答えに困る状態だったから。 仕事があるので懇親会の時間には間に合わないと言ったら、友人が2次会に誘ってくれた。 同学年のこぢんまりした会だと思って行ったら懇親会参加メンバーの8割くらいいるんじゃないのくらいの人数でびっくりした。 でも後輩含めみんなすごく喜んでくれて、行って良かった誘ってくれてありがとうと思った。 なにより、ようやく行けたというこ

          想像していたのとは違う未来にいる

          オールタイムベスト(本)

          オールタイムベストを定期的に作っている。 おもに本と映画 好きな10作品を挙げるといっても、その時々ちょっとずつ変わるのでおもしろいのだ。 マチルダは小さな大天才/ロアルド・ダール ドリアン・グレイの肖像/オスカー・ワイルド レ・ミゼラブル/ユゴー 指輪物語/トールキン 夜叉ヶ池・天守物語/泉鏡花 うたかたの日々/ボリス・ヴィアン オラクル・ナイト/ポール・オースター 人間の絆/サマセット・モーム はるかな国の兄弟/リンドグレーン 夜の来訪者/プリーストリー ちなみに20

          オールタイムベスト(本)

          私の本棚のちょっとした自慢

          超レアな初版本!とかではないんだけど、 ちょっとテンション上がったものから2点だけ。 ベルリンの本屋さんで見つけた『ニーベルンゲンの歌』 なんと中高ドイツ語と現代ドイツ語の対訳版!なかなか日本では買えまいと思って購入。 中高ドイツ語(Mittelhochdeutsch)とは高地ドイツ語のうち1050〜1350年に使われていたとされる、要するにすごく古いドイツ語です。 叙事詩だけあって韻が素晴らしく綺麗。 さすがにさっぱりわからないんだけど、読み方はだいたいわかる。 買って

          私の本棚のちょっとした自慢

          同窓会的なものに行った。卒業してずいぶん経つのに初めて参加した。ずっと「今なにしてるの?」と聞かれた時の答えに困る状態だったから。ようやく行けたということが感慨深い。そして、思ったよりもずっと簡単だった。なぜ難しく考えていたんだろう。

          同窓会的なものに行った。卒業してずいぶん経つのに初めて参加した。ずっと「今なにしてるの?」と聞かれた時の答えに困る状態だったから。ようやく行けたということが感慨深い。そして、思ったよりもずっと簡単だった。なぜ難しく考えていたんだろう。

          ○○を読む自分に酔っている

          「○○が好きなのではなく、○○を読んでる自分が好きなだけ」 揶揄する意味合いでよく言われることだが、私は悪いことではないと思っている。かつては私もちょっと冷笑していたこともあったけれど。いやむしろ、私もそちら側で、引目を感じていたのかも。 でも大学院で研究者の近くに身を置くなかで「そんな態度でいたら滅びるな」と思った。 そうしてしばらく時間が経った。 やがて、考え方が変容した。 「○○を読むくらいで自分が好きになれるならいいではないか」 挫けそうになる罠が張り巡らせ

          ○○を読む自分に酔っている

          今読んでる本2024.6.26

          Chat GPTエフェクト 破壊と創造のすべて/日経BP Chat GPTが脅威として取り上げられる記事をいくつか読んだ。恐れるにせよ、利用するにせよ、実態を知る必要はあると感じて少しずつ読んでいる。『Chat GPTの全貌 何がすごくて、何が危険なのか?』(岡嶋裕史、光文社、2023年)は読了した。まさに「何がすごくて何が危険なのか」が知りたくて、2冊目へ突入……したはいいもののあまり進んでいない。 宇宙の戦士/ロバート・A・ハインライン 数年前ガンダム(ファースト)を観

          今読んでる本2024.6.26

          約束を守るということは、守れない約束はしないということだ。

          約束を守るということは、守れない約束はしないということだ。