見出し画像

【読書】獣の奏者

幼い頃に読んだ本。それを大人になって、子どもが出来た今読んだら、なにか変わるのだろうか。

獣の奏者~完結編~
獣の奏者はNHKでしていたアニメをきっかけに原作の本も全部読破している。
あの頃は、ひたむきに自分が進んできた道と向き合うエリンに心惹かれていたが、今読むとやっぱり違う。

自分が開けてしまった扉を「子どもの穏やかな未来のために」と振り向くことなく突き進むエリン。そんなエリンを支えるために、自分も戦場へ向かう決断をしたイアル。そして、産まれながらに過酷な運命が待っているジェシ。

今まではエリンの生き様を物語の中で追ってるだけだった。でも、母になった今、エリンの「子どもの穏やかな未来のために」と突き進むには自分の命をかけなくてはいけないという葛藤。いつか来る「その時」のためにひたすら王獣を訓練していく姿に、図書館で涙しそうになった。

ストーリーの中で「子は蹴って離すもの」というフレーズが出てくる。
それは、王獣に対しての言葉だけれども、きっとエリンは自分の息子ジェシに対してもそう思っていたのではないだろうか。たった14歳の子を残して逝かねばならないエリンは、どんな気持ちだったのだろうか。

私も、エリンのように「かけがえのない〈いま〉」を大切に過ごしていこう。

いいなと思ったら応援しよう!