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小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

私が関東圏の小学校で勤務していた時、腰痛に悩まされていたんです。整形外科に行っても、温めて、湿布をもらっておしまい…。でも、なかなか痛みが治まらない…という状況を繰り返していました。ちょうどその頃、たまたま同じ職場に整体師のお父さんをもつ先生がいました。
「腰痛、辛そうですね。うちのお父さん、整体師をやってるので、よかったら紹介しますか?」
と声を掛けてくれたんです。
「整体って、ちょっと謎だけど大丈夫かな…。」
と思いつつも、せっかくの善意だったのでお願いすることにしました。

怪しいマンションの一室へ

当日、その先生に付いていくと、なぜか普通のマンションへ。本当に普通のマンションの一室に連れて行かれました。看板もありません。あるのは小さな表札だけ。
「全然目立たないけど、これってやっていけるんですか?」
率直に聞いてみると、
「あえてです。うちの父の整体は紹介制で、何かの繋がりがないと入れないので。」

マンションの一室に入ると、お父さんが迎えてくれました。まず現状のチェック。いろんな動きをしながら、「これは痛い?」「これならどうかな?」と確認していきます。そうするとある特定の動きで痛みが。

その後、施術。でも、痛みが出る場所一切触りません。足の先から徐々に徐々に触っていきます。時には関節をグルッと回したり。そして、腰を通り越して上へ。腰が痛いのに、なぜか腕を回したり、首を整えたり…。しまいには、首の横で何かすりすり。正味20分程でしょうか。痛い腰を揉んでもらったりはしていません…。

「じゃあ、立ってみて。さっきの痛かった動きしてみようか。どう?」
「いやぁ。…………………………。
痛くありません…。全く…。あんなに痛みが取れなかったのに…。」
「だいぶ歪んでいたから、相当痛かったでしょう?あんまり一気にやりすぎると、反発が出るからまだ8割くらいかな。来週もう1回来たら大丈夫だと思うよ!」

神です!あんなにどうにならなかった痛みがこんな短時間で消えるなんて…。しかも、痛いところを揉んだりしていないのに…。後から聞くと、電話で痛みを相談すると「この動きしてご覧!次はこれ!ほらどうだ?」これで治してしまうのだとか。これが本当のプロフェッショナルだ!すごすぎる!それからは、絶大な信頼を寄せてなにかあるたびにお世話になりました。

整体って面白い!

整体って面白いですよね。マッサージと違って、痛い場所を直接揉んだり、ほぐしたりするわけではありません。整体の考え方って、身体に歪みができると、その歪みが影響して身体のどこかに痛みとなって現れる。

だから、痛みの原因は、痛い場所にはない。

例えば、首の後ろの痛み。首の後ろを揉んだりしません。やったのは、膝裏から太ももの裏を伸ばすこと。全然つながっていないような脚の裏側を伸ばしただけなのに…なぜか治ってしまうんですよね。

原因はそこにない?

これって学級経営でも大切な視点だなと思うんです。

見えている問題…。これだけを解決しようとしても駄目なのかも…。

もしかしたら、どこかに歪みが出ていて、たまたまその負荷がかかったところが問題として表出しただけかも…。

全体の歪みに注目して、そこを改善しなければ根本的な解決にはならないのかも…。

こういう視点、大切にしたいですね。


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