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夏休みの宿題がなくなる?

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

こんな記事を見つけました。

私の勤務校では、取り組むのは自主学習のみ。自主学習なので、自分が苦手なものがあればそのドリルに取り組んでもいいし、自由研究のように興味関心があるものを徹底的に追求してもいいし…。ただ、基本的に毎日継続して取り組もうねとなっています。

これまでの夏休みは…

◯冊子の問題集(1日2〜3ページを想定して80ページくらい)
◯自由研究
◯一行日記・生活表
◯読書感想文
◯観察カード・絵日記
◯調理実習やリコーダー練習など

「宿題をきちんと出してもらわないと、子どもたちが勉強しなくなる!」…?

宿題の話になると、いつもこういう意見が出ます。

まず大前提として…

家庭での学習に責任をもつのはだれ?

学校でしょうか?おそらく違いますよね。やっぱり、最終的な責任は保護者だと思います。冷静に考えれば、学校が家庭まで守備範囲を広げてしまっていること自体が問題のような気がします。現在だと、各家庭での教育方針もそれぞれ。受験に向けて全精力を注ぐ家、習い事に精力を注ぐ家、家族との時間を大切にする家…それぞれだと思います。中には、全く子どもに関われない家もあるかもしれません。でも、学校の守備範囲は、あくまで学校内!もし、家庭での学習が期待できず、最低限の学力の保証ができないなら、冷たいかもしれませんが学校内でできる範囲で関わってあげるしかない…。

そもそも宿題に意味があるのか?


最近では、宿題の量と学力には関係がないという研究結果がけっこう出ていますよね。宿題が学力のマイナスになるという研究結果もあるくらいです。

1人1人学力が違うのに、一律に出す宿題に効果があるのかというと、やはり疑問です。確かに、そのプリントがちょうどよいレベルである人にとっては有効だと思います。ただ、例えばできる子にとっては、時間の無駄…。できない子にとっては、それよりももっとその子にあった学習をすべき…となってしまいます。

そう考えると、なおさら一律の宿題が必要なのか疑わしくなってきます。

とはいえ、机に向かう習慣は大切!

だからこそ、できるだけ毎日、自分でテーマを決めて自主学習をしましょう!保護者の方も協力お願いします!これが現実的だなと個人的には思っています。

せっかくの夏休み。勉強だけではない、たくさんの経験をしてほしいなという気持ちもあるし…。

夏休みは、家庭力が試される期間。学校は、それを後押ししたり、選択肢を提示したり…。あくまでサポート役だと思うのですが、皆さんはどう思いますか?


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