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リアルインサイドヘッド…
小学校の先生で、2児の父、雄剛です。
最近、『インサイドヘッド2』が公開になりましたね。それに合わせて、『インサイドヘッド』が地上波初放送。『インサイドヘッド』は以前にも観たことがあったのですが、今回改めて観てみると、本当によく考えさせられる面白い映画だなと実感しました。
『インサイドヘッド』は、主人公少女ライリー(11才)の頭の中にいるヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ5つの感情が繰り広げる冒険と1人の少女の成長を描いたストーリー。
この映画は、映画監督の娘さんがモデルになっているそうです。 8~9歳頃までは無邪気でどんなことにも興味津々だった娘が、やがて、無気力そうにため息ばかりつき、感情的な言葉が増えていく様子に、父として「娘の頭の中で何が起きているんだ?」とパニックになったことから、着想を得たそう。
私の娘も主人公ライリーと同じ11才…
先輩からよくこんな話を聞きました。
「子どもがかわいい時期は、小さいうちだよ。そのうち、『あれ?あのかわいい子はどこに?』っていうくらい変わっていくんだから。最近なんてさ、ご飯を食べている時に、かわいいなと思って見てたら『何見てんの?気持ち悪い!』って言われてさ…。小さいかわいい時期を、思い切り楽しむんだよ!」
それに対して、私はいつもこんなふうに返していました。
「いやいや、うちの娘に限ってそんなことはありません!うちの娘は、何才になっても今と変わりませんよ!」
しかし、うちの娘も例外ではなさそうです…。
11才になって変わってきた娘…
これまでは、映画監督の娘さんのように、無邪気で何事にも興味津々だった娘。学校が大好きだった娘が、「勉強するのめんどくさいなぁ。」「学校休みたいなぁ。」そんなことを言うように。
家でも、これまではいつも楽しそうな無邪気な表情をしていましたが、つまらなそうな表情のことが多くなってきました。友達といるときは、昔に戻ったように無邪気な表情なのに…。「これをやるんだよ!」という投げかけに、昔だったら「うん、わかった。」と素直に反応していましたが、最近は「でもさ…」「それはね…」…何でもちょっと不服そうな反応をしてから、渋々動く…ということが増えてきました。でも、まだまだ甘えたい気持ちもあったり…。
心だけでなく、体も大きく変化してきています。
インサイドヘッド的に考えてみると…
今は、司令部では「ムカムカ」が優勢なのかな…?何かがあると、まず「ムカムカ」が反応する…。でも、「ムカムカ」がいつも優勢という訳でなく、いろんな感情が入れ替わり立ち替わり優勢になって、忙しいのかな?そんな中、5つの感情だけでなく「シンパイ」「ハズカシ」「ダリィ」「イイナー」とまた新たな感情が誕生しているのかな?
そして、「家族の島」よりも「友達の島」が大きく、大きく成長しているんだろうな。でも、たまにいろんな経験をしながら、崩れたり、再構成したり…。そんなことを繰り返しているんだろうなぁ。
思春期の子どもをもつ親として、できることは…?
『インサイドヘッド』の司令部のやり取りが、今目の前の子どもたちの頭の中で行われているんだなぁと客観視すること。
そして、いろんな経験を通して、家族の島や友達の島など、いろんな島が崩れたり、再構築したりしながら、成長していくこと。
そして、ヨロコビばかりではなく、カナシミやいろんな感情が、その子の成長へと導いてくれること。
「思うように言うことを聞かない!」「なぜか反抗的!」「なんかいつも無気力…」そういう表出している事象に親が反応して、いちいちそれを追究したり、注意したり、咎めたり…ということを繰り返せば、ただただ関係が悪化するばかり。「この子の頭の中では、『インサイドヘッド』が繰り広げられているんだな…。」と一歩引いて見て、見守るくらいの気持ちでいいのかなと思っています。11才は、変化の入り口。まだまだ本番はこれからですよね。これくらいの気持ちで、乗り切っていけるのかな…?そして、親自身も今まで構築したものが崩れたり、また再構築したりしながら関係を作っていかないといけないのかな…?
普段、学校で関わっている高学年の子どもたち。担任として関わることが多かったから、ある程度関わり方は分かっているつもりでしたが、自分の娘となると、正直わからないことだらけです。子育ての先輩方、思春期の乗り越え方で何かアドバイスがあれば、ぜひコメントお願いします。