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当たり前のことは、当たり前だから聞かれても分からないという当たり前の話?

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

以前勤務していた学校での話。校長先生からこんな話をいただきました。

「ベテランの先生方の『当たり前』を集めたい!そして、それを若い先生方にも広めたい!やっぱり当たり前のことを、当たり前にできるって大切だと思うんだよね。」

当たり前のことを、当たり前にやる大切さ!

私も校長先生の『当たり前のことを、当たり前にできることが大切!」といに考え方には大賛成です。当たり前のことを、当たり前にやることがどれだけ大事か…。

子どもに当たり前の大切さを話す時にはよくこんな話をします。
「先生は高校生の頃、野球部だったんだよね。甲子園を目指していた!でも、先生の地域には、甲子園常連校がいてね。強かったー!気付くと、大差で負けている…。でもね。同じ高校生だから、そこまで体が異常に大きいわけでは無い。中には、プロが注目しているすごい選手もいるけど、全員じゃない。野球は、一人がすごいから勝てるスポーツではないし…。それ以外の選手を見ていくと、そこまで絶対に勝てないほどの差があるわけではない…。じゃあ、なんで大差で負けるのか?

先生は気付いたんだけど、当たり前の差なんだよね。強豪校は、当たり前にアウトにできる打球は9割9分アウトにする。でも、先生の学校は9割…。強豪校は、当たり前にランナーが進める時は9割9分進める。先生の学校は9割…。他にも差はあるけど、ここが一番大きい!当たり前のことを、当たり前にできる人は強い!みんなも当たり前のことを、まずはしっかりやってみよう!」

実際は、いろんなところに差があるのですが…。でも、この当たり前のことを磨き上げた差は本当に本当に大きいんですよね。

先生も、当たり前を大事にするクラスほど育つ!

子どもたちが育つクラスって何が違うのか…?

先生が、スーパースターで、おもしろい?

先生が、特別に授業がうまい?

先生が、魅力的?

先生が、すごく情熱的?

子どもたちが、特別にいい子たちが集まっている?

こういうことで、素晴らしいクラスを築いている先生もいますが、決してこういう特別な先生、子どもたちでないと育つクラスが作れないわけではありません。子どもたちが育つクラスって、地味だけど、当たり前のことを当たり前にできるように積み上げているクラスだなと私は思っています。

じゃあ、育つクラスを作る『当たり前』って何?

校長先生が、先生方全員に大切にしている『当たり前』を記入する用紙を配りました。私は、正直書けなかったんです…。何度か、校長先生にせっつかれました。
「まだ、出てないんだけど…。」
「あ、すみません…。」
書いて出したいんだけど、「当たり前は何?」って聞かれると、
「当たり前は、当たり前にやっていることだから、けっこう無意識にやっていること…。それをあえて聞かれても…。出そうと思うと、とてもいっぱい出てきてしまうし…。絞ろうと思うと全部特別なことではないからなくなってしまうし…。」

何が『当たり前』か…。当たり前の差に気付くしかない!

自分自身のことを思い出すと、いろんなクラスを見たり、先生と話すことで「自分はここを大切にしていなかった…。ここを大切に取り組んでみよう!」そんなふうにして、自分の中の『当たり前』を増やしていった気がします。

何が『当たり前』かは、教えるものではなく、気付くもの!

目標にしたい先生をたくさん見つけて、その先生のクラスと自分のクラスを比較して、自分のクラスに足りないものは何かと探して、初めて見つかるもの!

私はそんなふうに思っています。『当たり前』って大切なんだけど、若い先生方に伝えるのは難しいですね。

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