どっちが優しさ?
小学校の先生で、2児の父、雄剛です。
先日、カナダからの留学生さんがクラスに来ました。目的は、カナダで先生を目指す大学生が、日本の小学校で交流して学ぶというものです。
私は、英語が全く話せません、聞き取れません…。
海外に旅行したのは結婚式の1回のみ。
飛行機で飲み物を聞かれ、「コーヒー、カーフィ」と言ったら通じず、もういいやと思い、「お茶で」と日本語で言ったら水が出てきました…。
現地では、ハンバーガーショップに行ってハンバーガーとナゲットを頼みました。そのあと、確認で何か聞かれたけど、全く分からなかったので笑顔で「オーケー!」と答えたら、ナゲットが30個出てきました…。
そんなレベルの英語力。不安が募りました。当日は、なんとかカタコトの英語で、わからない時は満面の笑みで誤魔化しました。それが来てくれた留学生さんへのおもてなしだと思ったからです。でも…
これって優しさなんだろうか?
留学生さんは、日本の文化、教育に触れたくて日本にわざわざ来ている。おそらく言葉も勉強したいと思って留学している。
そんな人たちに、わざわざカタコトの英語で、こちらが悪戦苦闘して伝えるのが本当のおもてなしなんだろうか?もし、日本語を話せるようになりたいなら、なおさら日本語で話してあげて、「この日本語の表現ってどんな意味なんだろう?」「伝えたいのに日本語が出てこない…」という経験をさせてあげたほうが、優しさなのではないか…?そんなふうに思ってしまいました。
本当の優しさってなんだろう?
なんでもかんでも優しく、親切にお膳立てしてあげることが優しさではない。「やってあげている」という自己満足ではなく、「本当にその人のためになるのはなんだろう?」と考えて関わること、そしてもしかしたら、その人の本当の成長を願うなら時には厳しさも必要なんだろうなと思います。
これは、子どもたちとの関わりにも共通したことが言えそうですね。
留学生さんへの関わり、英語でもてなすこと、またはあえて日本語で対応すること…皆さんはどちらが本当の優しさだと思いますか?