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「俺には関係ない!」

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

一学期終業式が終わりました。この一学期は、密度が濃くて、長かった…。そんな日々も今日で一括りです。

でも、だからといって安心することはできません。

終業式の忘れられない思い出…

私が初めて6年生を持ったときのこと。終業式が終わると、その後学活をしますよね。長期休業中の課題や生活について話をします。その中での一コマ…

「みんな、自転車の乗り方に気を付けようね。交差点では、一度止まって、右左を確認してから渡るんだよ。事故にあってからでは取り返しがつかないからね。」

「先生、俺には関係ない!俺、そんなに鈍臭くないから!」

こう声をあげたのは、クラスで一番のお調子者のY君でした。Y君のそんな発言にみんな笑顔。和気あいあいとした感じで、一学期を終え、子どもたちは帰っていきました。

昼食を終えて、久しぶりのゆったりとした時間を過ごしていると電話が…

嫌な予感…。
その頃は三学期制で、通知表を渡していたので、それで何かあったかな…?クレーム?そんなことを考えながら電話に出てみると…

「Y君が車に轢かれたんです!まだ詳しい事情はわからないんですけど、近くの〇〇病院に救急車で運ばれたって…。」

自転車に乗り、ノーブレーキでT字路を曲がったY君…

坂道をノーブレーキで勢いをつけて下っていたY君。その先の突き当りではブレーキを掛けずに、そのまま曲がろうとしたそう…。そこにちょうど車が走ってきて接触という事故だったそうです。

詳しい事情を知らずに向かった病院で…

そこには、ケロッとした顔で、だけど腕を包帯で吊るしたY君がいました。幸い腕は吊ってはいるけれども、それほど大変な怪我ではなく、その他も擦り傷、打撲で済んだそう。

たまたま自転車と車で、並行する形で横を接触したから良かったものの、ちょっとタイミングがズレていたら本当にどうなっていたことかぞっとします…。

Y君が「俺は関係ない!」と言ってから、わずか2時間ほどの出来事でした。

あれから15年以上経ちますが、毎年終業式の日にはこの話をします。

「俺は関係ない!そう思っている人が一番危ないんだよ!」

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