見出し画像

『明るい』という漢字の成り立ちを知っていますか?

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

私は、小さい頃から本を全く読まずに来てしまいました。でも、最近は読書が毎朝のルーティンになっています。そのきっかけになったのが喜多川泰さんの『運転者』。これ、本当に面白かったんです。本を全然読んでこなかった私が、面白すぎてあっという間に読んでしまいました。そのあとも『手紙屋』『スタートライン』『株式会社タイムカプセル社』…など立て続けに読んでいきました。喜多川泰さんの本はほぼ読んだと思っていたのですが、最近子どもと図書館に行ったらまだ読んでいない作品が…。今は図書館で借りた『よくできました。』の世界にどっぷりはまっています。

『よくできました。』

この作品は、中学教師の主人公が、何十年も前に生き別れた父が死んだという電話を受けたことがきっかけにこれまで会うこともなかった父の想いに触れ、自分を見つめ直していく物語。

『明るい』という漢字の成り立ちを知っていますか?

中学教師の主人公の学校で、ほぼカンニング確定の解答用紙が…。罪を明らかにして反省させようと躍起になる主人公。それでも知らばっくれる生徒。そのやりとりを見ていた管理職の一言です。

皆さんは、『明』の成り立ちは分かりますか?

元々”朙”という字だったらしいんですよ。左側は”窓”を表していて、そこに月明かりが差し込んでいるという図柄なんですね

明らかにするっていうのは、強い光を当てて、子どものアラを白日の下に晒すという意味ではない。月明かりのもとで見るように、その子の美しさを全体として捉えること。子どもたちのことは、そうやって見てあげなさい。

『よくがんばりました。』(喜多川泰)

この考え方にはおそらく賛否両論あるのではないでしょうか?私はすごくはっとさせられたんです。

強い光を当てなければいけない問題!

 〇相手を傷つける…
 〇相手に損害を与える…
特にこういう場合には、やっぱり強い光を当てて、自分のやったことと向き合わせる必要があるのではないかと思うんです。まずは、向き合ったところがスタート。そこから、どうすべきだったのかを一緒に考えいくべきかと思うんです。どうしてもここを曖昧にすると、どうすべきか考える真剣度が低くなるし、やられた子たちの安心に繋がらないから。

日常は月明かりでぼんやり見るくらいがちょうどいい!

これは自分の反省です。ハロー効果(後光効果)ってありますよね。一部の特徴的な部分に引きづられて、全体の評価をしてしまうこと。いろいろと課題がある子(トラブルが多い子)って、スポットライトくらい強烈な光で照らしがち…。そして、いろいろと細かな課題まで見えてしまって、言わなくてもいいことまで言ってしまったり…。

こういう子こそ、意識的に月明かりで見るくらいぼんやり見ながら、その子のよさや置かれている状況を冷静に見ていく…。そんな見方が大事かなと思いました。

皆さんは、この『明るい』の話、どう思いましたか?

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集