自分の当たり前が、人に求められている!
小学校の先生で、2児の父、雄剛です。
最近、『黙飯』という動画にはまっています。『黙飯』は、飲食店の厨房に固定カメラを設置し、1日を通して店主の料理の様子やお客さんとのやりとりを録画して、それを見る…。という動画です。町中華や立ち食いそばなど分野はいろいろ。カメラに向かってサービスすることはありません。ただ、黙々と仕事する様子を永遠と見る動画です。これ、店主のプロの技が光っているんですよね。思わず「おぉ〜。」と唸ってしまいます。
もう1つは、『ウエットスーツ修理のプロ』という動画です。ウエットスーツ職人が、どうやってウエットスーツを修理するかを見せてくれます。自分のウエットスーツが壊れたときになんとか自分で直せないかなと思い、動画を探していたところ出会いました。壊れる原因や壊れた時の対処法、そして修理の技を見せてくれます。ウエットスーツを切る音やミシンの音が心地良いんですよね。何も考えずに無心で見てしまいます。
共通点は、その人には「当たり前」
例えば『黙飯』。
店主の手際の良さや技、鍋のカンカンという心地良いリズム、そしてなんかみたことがない世界を見るワクワク感があるんですよね。でも、それぞれの店主にとっては、日常なんです。何も特別なことはない日常…。それが、他の業種の人からすると、動画でわざわざ見たい特別な物なんです。
例えば『ウエットスーツ修理のプロ』。
これも一緒ですね。ウエットスーツをただ着る側の人からすると、「へー、そうなんだ!」「そんなふうにするの?」という新しい発見で溢れています。でも、技を見せてくれる人にとっては、恐らくただの日常なんです。何も特別なことはない日常…。それが、他の業種の人からすると、動画でわざわざ見たい特別な物なんです。
「Xからの手紙」・・・
以前にも書いたことがあるかもしれないのですが、私はよく道徳や学活、行事終わりに「Xからの手紙」という活動をします。送り主Xとして、友達のよいところ、頑張っていたところを書く活動です。先日も、ちょうど道徳が関連する内容だったので、実施しました。送られてきた手紙を読む表情が、どの学年でもとっても素敵なんですよね。振り返りにはこんなことが書いていありました。
「ぼくには、いいところなんてないと思っていたけど、友達が思わぬところをいいところとして書いてくれて、うれしかった。」
「わたしが何気なくやっていたことを、みんなががんばっているとみてくれていてびっくりした。」
自分の当たり前が、人から求められている!
余談ですが…。
私自身が、人の役に立てることは何か…?と考えています。それは、私が当たり前にやっている仕事の中にあるのかなと思って、このnoteを始めました。私にとっては、教員という仕事は日常だけど、そこで考えたり、学んだり、悩んだりしたことが、誰かの役に立つのではないかと…。私は、決して一流の先生ではありません。だから、「一流の技を教えてやるぜ!」という内容は書けません。でも、だからこそ、同じような悩みをもつ人だったり、まだ経験が浅くていろいろな悩みをもつ人だったりには、もしかしたら何か感じてもらえるものがあるのではないかと…。
それと、私はブログをやっているのですが、そこでは、私の専門である体育について発信しています。これも、一流の体育ではありません。恐らく、体育の研究をバリバリしている人からしたら「ん~…」という感じかもしれません。ただ、一流ではないからこそ、体育を教えるのが苦手な人の気持ちが分かる。誰でも、体育が専門ではない人でも、経験が浅い人でもできるような内容を発信しています。
最近、何か新しいことにチャレンジしたくて、ブログの記事を生かして「誰でもできる体育の本をKindleから出版してみたい!」と思い、校長先生に掛け合いました。「出版依頼があればOKを出せるんだけど…。ただ、自分で出版したいだけだと教育委員会からのOKが出せないんだって。」と却下されてしまいました…。出版は公務員でも許されると思ったのですが、なかなか厳しいんですね。
私も自分の当たり前の中から、人に求められるようなことがしたいなと模索しているところです。