書くことの重要性
小学校の先生で、2児の父、雄剛です。
先日の記事では、上の娘の授業参観を見て考えたことを書きましたが、今回は下の娘(1年生)の授業参観で考えたことを書いてみようと思います。
書く活動を制限される苦しさ…
授業は、道徳。「『仲間に入れて!』って言ったのに入れてくれない…。入れてくれなかった人、入れてくれないのを見ていた人はそれぞれどうすればよかったのかな?」という内容でした。
前半は内容の確認をし、後半からロールプレングで「自分だったらどうするか?」を出し合い、検討していきました。後半のロールプレイングあたりから、集中力が切れてしまう子がちらほら…。その理由は?
1年生は、言葉のやりとりだけ進まざるをえないから!
1年生は、やっと平仮名、カタカナを習って、漢字を習い始めたところ。考えを書くというのはこれからの課題です。「書く」という大きな、そして重要な活動を制限されている1年生は、1時間集中力を持続させるのが本当に難しいなと思います。
書くってすごい!
①活動にメリハリが出る!
「聞く」「話す」というのはどちらかというとその瞬間の瞬発的な活動。それに対して、「書く」は自分の内面とじっくり向き合いながら考えて表す時間のかかる活動。「読む」はその間くらいでしょうか。授業の中にこれを組み合わせることで、すごくメリハリのある時間の使い方になります。
②思考を整理できる!
頭で考えるだけだと、考えが浮かんでは消え、移り変わっていくもの。いろいろとあっちこっちにアイディアや考えが浮かんで、整理するのが難しい。でも、「書く」ことでノートに考えが記録でき、分類したり、修正したりすることもできる。あっちこっちに移り変わっていくものもメモし、整理することができますよね。
③思考が深まる!
「書く」ことで考えたことを整理し、それをきっかけに深めることができる。じっくり考えながら、メモしながら、段落や接続詞を使いながら書いた文から、さらに深く、多面的に捉えることができる。
④先生も思考を把握し、1人1人と対話できる!
ノートや作文用紙に記録することで、考えが消えずに残すことができる。そして、それを使って、交流したり、先生が思考を把握したり、一人ひとりにコメントしたり、つっこんでさらに考えを引き出したり先生が一人ひとりと対話することができる。
「書く」活動ができるようになると、飛躍的に活動が広がり、深まりが増していきます。子どもたちの力を伸ばしていくためには、書く力が必須ですね!