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最強の敵、メンタルブロック!
小学校の先生で、2児の父、雄剛です。
我が家の上の娘は、器械運動が苦手です。でも、決して運動神経が悪いわけではありません。(特別にいいというわけではないかもしれませんが…)運動会では代表リレーの選手に選ばれるし、水泳でも200mメドレーを泳ぎ切ることができます。スキーもこなすし、球技もそれなりにできます。でも、器械運動が苦手です。その理由は…
最強の敵、メンタルブロック!
幼稚園の頃は、鉄棒やマット運動を積極的にやっていたんです。でも、年長の頃だったでしょうか。家の鉄棒から落ちたんです。
家の鉄棒って、横から見ると三角形になっているあれです。土台が安定するように広がっていて、繋がっていますよね。娘は前回りをしようとして手が滑り、土台の棒に頭をぶつけました。それから、器械運動系のひっくり返ったり、逆さまになったりするのが怖くなり、器械運動はできない状況に…。できるようになりたい気持ちはあるけれども、怖い気持ちが勝ってしまい、体がこわばってしまうんです。おそらく、運動神経的には問題ないけれども、メンタルブロックでできない状態です。
おじいちゃんの話…
こんな話をよく聞きますよね。
「腰が痛くて痛くてかがめないんだよね。」と困っているおじいちゃん。
でも、
「下に物を落としましたよ!」
と声を掛けると、何事もなかったようにすっとしゃがんで取るおじいちゃん。
そう。「腰が痛くてかがめない」という思いこみによって、自分自身でメンタルブロックを作り出していたんです。
私も経験者…
恥ずかしい話ですが、私は昔のセンター試験で地学のテスト30点でした…。他の教科もボロボロ…。それは、どこも合格できる大学なんてあるはずもなく、1年間浪人しました。その時の私は無意識の中で「どうせ分からない」とメンタルブロックをかけていました。そうすると、どんなに丁寧に説明してもらったところで全く頭に入ってこないんですよね。でも、浪人して「分かろう!」と意識を変えたらすんなり入ってくるようになったんです。
学校でも、メンタルブロックで「どうせわからなやってい…。やっても無駄…」と諦める子どもたち
こういう子たち、けっこういますよね。いかにメンタルブロックを壊していくかが、やはり先生の大きな役割になってきますよね。私は、このメンタルブロックを壊すためにこんなことをしています。
①「無理」「できない」「めんどくさい」を禁止!
まずは、それを口に出すことを禁止します。そして、「まずは挑戦してみようよ。」と。どうしても、口に出してしまうと自分の脳で考え、しかも自分の耳から入ってくるから、自分で自分に暗示をかけた形になるし、全体の士気も下がるんですよね。
②補助によって、できたその先の景色を見せる!
例えば体育であれば補助具や補助を活用して技の完成イメージを体験させる。作文であれば、完成形を例示して真似したり、参考にできるようにしたりすることでハードルを下げてあげる…。そんな補助をして、「できた!」「できそう!」を体験させる。
➂スモールステップで乗り越える経験を!
「できそう!」という希望がもてたら、あとは適切なステップを用意して乗り越えさせる。
各教科の、あらゆる場面でこのステップを踏みながら、自信を付け、次への挑戦する意欲をかき立てていく。
娘の器械運動も、この流れで、だいぶ細かなスモールステップを踏んで、少しずつできることが増え、メンタルブロックのハードルをちょっとずつ下げることができてきています。
皆さんは、学級経営でメンタルブロックを壊すために取り組んでいる手立てはありますか?