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「先生がいない時、子どもたちちょっと羽を伸ばしていましたよ。」
小学校の先生で、2児の父、雄剛です。
先日、高学年のスキー学習のお手伝いに行きました。高学年の先生が、体調的にスキー学習に行くことができない状態だったので、私が代わりに高学年のスキーに行き、その先生が私のクラスに入ってくれました。
「先生がスキーでいない時、子どもたちちょっと羽を伸ばしていましたよ。」
スキー学習から戻ってきた後、学びのサポーターの先生が教えてくれました。
「代わりに入ってくれた○○先生。優しいから。何人かちょっと調子に乗ってふざける子がいて、私が注意しときましたよ。先生がいる時は頑張ってやっているのに、ちょっと緩めるとすぐこれなんだから。」
誰が担任しても大丈夫なクラスが、理想の学級経営!
若い頃、先輩にこんなふうに教えられました。
「雄剛先生は、これから経験を重ねると大変なクラスを任される立場になっていく。その時に、クラスをしっかり立て直して、作っていくと思うんだけど、雄剛先生じゃないと成り立たないクラスは本物ではない。だって、先生がいなかったらすぐ崩れてしまうんだから…。
理想は、雄剛先生から誰にバトンタッチしても大丈夫なクラス。そこまでやって本物だよ。子どもたちの生活は、雄剛先生から離れても続くんだから。」
個性は大事ですよね。その先生らしさを生かして学級経営をすること自体は、私は素晴らしいことだと思うんです。いろんな先生との出会い、人との出会いが、子どもたちの考える幅を広げてくれると思うので…。(だから、一人の先生が3年、4年と長い期間担任するのはちょっと…。)でも、その個性に甘んじて、「自分が担任しているこの1年間さえ乗り切れればいい!」は、ちょっと無責任だと思うんですよね。
個性は大事にしつつも、根底になる部分は一緒。
〇自分が担任でなくても、しっかりやっていけるだけの本物の力が育っているのか?
〇『先生が言っているから…』ではなく、子どもたち自身がいいこと、悪いこと、やってみたいこと、やるべきこと、楽しいこと…を判断して生活できるようになっているか?
〇学習や生活の最低限のルールやマナーは身に付いているか?
〇どんな先生の話でも、しっかり話を聞いて、受け止められる素地ができているか?
このことは、常に振り返りながら、子どもたちを育てていきたいですよね。
そう考えると、私の学級経営はまだまだだなぁ。残りの約2カ月。頑張らないと!
あれ?昨日記事は、子どもたちに求めすぎないという記事。でも、今日は求める記事…。白か、黒か…?という2択ではなく、バランスが大事ですね。