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器の大きさによって感じ方は変わるものだなぁ…

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

最近、涼しくなって食欲は増すばかり…。新米になったせいもあってかご飯が美味しくてたまらないんですよね。「食べてもいいよ」と言われたら、どこまででも食べてしまいそうです。

そんな私は、最近、小さい茶碗を使用しています。勘の良い方はわかりますよね。そう。食べ過ぎを予防するためです。小さな茶碗でも、大盛りにすると、視覚的にも、感覚的にも、大盛りを食べた満足感があるんです。それでなんとかご飯の食べ過ぎをコントロールしているんです。

でも、たまに丼の日やカレーの日がやってくるんですよね。これが大敵…。なぜかというと、器が変わってしまうから。丼ものは、ご飯の上にかける分、器も大きくなりますよね。そうなると、軽く盛ったつもりがいつもの何倍もの量に…。そして、1番の敵はカレー…。カレー用に大きめの平たい皿を使用すると、さらに感覚は麻痺…。先日は軽く盛ったつもりが、一合以上盛っていたようで、これで減量なんて夢のまた夢だなと反省させられました。

同じ量でも、器によって感じ方は全く違う…

先日の失敗をもとに、ちょっと実験をしてみました。いつも使っている小さな茶碗の大盛り。これを丼とカレー用に使っている皿に入れて見ると…。想像通り、器が大きくなればなるほど、少なく感じてしまいます。そうなると、満腹感を感じずに、結局おかわりして食べすぎることに。

個人懇談で思うこと…

先日、個人懇談がありました。たくさんの保護者の方と話すと、本当に価値観は人それぞれ、家庭それぞれなんだなぁということがわかります。

前の学年からとても手のかかっていた子。まだまだトラブルもあるし、課題もあるけれども、4月からの成長は著しい。そんな話を保護者に伝えると、とても安心して帰っていきました。

かと思えば、生活面も、学習面もピカ一の子の保護者が、「本当にうちの子がいちゃんとやっているか心配です…」とどんよりした表情で懇談に現れたり…。

100点以外は認めないと厳しく子どもに接し、遅くまでの習い事、そしてさらに帰宅後のドリルを徹底する家庭があったり…。

低学年としては十分な作文に対して、「これしか書けないの…」と不満をもつ保護者もいれば、「こんなに書けるようになった!」と喜ぶ保護者がいたり…。

子どもたちの姿は、事実として1つですが、保護者がどんな器に入れて子どもたちを評価しているかによって、評価は大きく変わってきます。

大切なことは、どんな器にするかを意識的に判断すること。

器を小さくすることで、少なくても満足感を得ることができます。
器を大きくすることで、まだまだ足りないと、もっと上を目指すことができます。
どちらにも、メリットがあります。どちらが正しいということはありません。

私は、昨年担任していた6年生から、急に低学年を担任することになりました。やっぱり、6年生に比べたら、低学年はできないことが多いですよね。それは決して悪いことではありません。ただ、そういう成長の段階だということだけ。

気を付けていることは、どんな器にするのか?6年生と同じ器に入れたら、低学年のできないことばかりに目がいってしまいます。では、一気に小さくしていったら、できることをいっぱいほめてあげていいのか…?そうすると、現状に満足して、成長が望めませんよね。大切なことは、現状の成長段階と、低学年でつけさせるべき力、そして、ここまでは頑張ってほしいという担任の願い…。それを意識的に判断して、適切な大きさの器を設定することだなぁ…。そんなことをご飯を食べながらしみじみ考えました。

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