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時が満ちる時
小学校の先生で、2児の父、雄剛です。
先日、娘たちとスキー場に行ってきました。最近、スキー場のリフト代が高騰しています。1日スキーを楽しもうと思ったら、1人一万円ほど…。正直、頻繁に行けるような金額ではないです。そして、スキー場はどうなっているのか?ほぼ、外国の方で埋め尽くされています。スキーは庶民のスポーツではなくなってしまったのでしょうか…。そんな話はさておき…。
成長著しい下の娘!
下の娘は、昨年までハーネスを付けていました。イメージが湧かない方もいると思うのですが、こんなやつです。
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まだ、ハの字を作ってスピードをコントロールできなかったので、スキー場では危険ですよね。だから、このハーネスを使いながら、私が後ろからスピードをコントロールし、スキー場で滑る気持ちよさを味わえるようにしていたんです。
でも、今年は全くの別人でした。ハーネスを付けなくても、自分でスピードコントロールをして滑走できたんです。ちょっと急かな…というコースも、全く問題なし!その成長に驚きました。
急成長の秘訣は…?
特別、急激にスキーが上達したわけではありません。おそらく、ハの字でスピードをコントロールするだけの脚の力が付いただけ。ただ、それだけのことだと思います。だって、昨年とやっていることは一緒ですから。
下の娘にとっては、脚の力が付くことによって、スピードコントロールして滑走するのに必要な要素が揃ったから、一気にできるようになったんですね。
上の娘は…
上の娘は、だいぶ前からハの字で、どんなコースでも滑れるようになっていますが、しばらくそこのレベルで止まっています。
「もう十分ハの字で滑ってるんだから、次のレベルに行こうか?二の字で滑る練習をしてみない?」
こう聞くと…
「今はゆったりと風を切って滑るのがすごく気持ちいいんだよね。」
と返ってきました。
皆さんなら、親として十分に次のレベルにいけそうな力をもっていないのに、次に進もうとしない子どもに対して、どん対応をしますか?
「もう十分できてるから、次に行こうよ!ずっとそこで止まっていたら、レベルアップできないよ!」
私は、こう言いたかったんです!
でも、止めました…。
なぜか?
下の娘を見たからです。下の娘は、これまで滑れなかったけど、脚の力という要素が揃うことによって滑れるようになった。
上の娘は、今「スピードに慣れる」という要素を満たすために、経験を蓄えているところなのかもしれない…。まだ、この要素が満ちる前にどんどんチャレンジさせたところで、怖さを感じるだけで上達には繋がらない…。それならゆったりとしたスピードにとことん慣れて、物足りなさを感じるくらいまで浸らせてあげたらいいのかなと。
焦りは禁物!
指導者として、親として、「ある程度で留まる」というのは、とても歯がゆい感じがしますよね。所謂、停滞期(プラトー)の状態。でも、これはおそらく次のステップに進むための要素を揃えている状態なのかもしれないですね。そう考えると、無理に次に進ませることは、ただの指導者のエゴだなぁと感じてしまいます。
これって、なんかいつものだのりさんがコメントでくださる「スキル不足」の話に似ているなと感じました。
焦らずに、時が満ちるのを待つ!指導者には大事な視点だなと思いました。