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責任ある役割を子どもに任せる以上は、任せる先生も責任をもつ!

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

3学期がスタートしました。私の勤務している地域は、雪国なので他の地域より始業式が遅く設定されています。その分、夏休みは短いのですが…。私と同様、小学生の娘たちも3学期がスタートです。

始業式の前日に学校から電話が…

(担任の先生)
「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。確認のお電話だったんですけど、○○さん(娘)が、3学期始業式の校歌の伴奏をやってくれることになっていまして。練習は進んでいますか?」

(そばで聞いていた娘)
「えーーーーーーっ!!!
始業式の話だったの!!2月の全校朝会とか、離任式とか、そういう時かと思ってたっ!!!」

なんと、まだまだ先だと思っていた校歌の伴奏の本番は、実は明日まで迫っていたんです!とりあえず、練習はしていたんです。娘は、5年生になった一学期に楽譜をもらってきました。先生からは
「そのうち弾いてもらうかもしれないから練習しておいてね。」
と言われたそうです。頑張って練習する娘。だから、それなりには練習していたんです。でも、その後、一学期、二学期と音沙汰はなく…。二学期の最終日に
「校歌のピアノをやってくれる人?」
(誰も応えず沈黙…)
(これ、私がやるしかないかな…?)
「はい!」
と娘が手を挙げて、校歌のピアノ担当は決まったそうです。でも、今ひとついつ弾くのかははっきりしないまま冬休みに突入した娘。一応練習はしておこうと、少しずつ練習は進めてはいました。

大前提として…

〇娘よ!「やります!」って引き受けるからには、いつ弾くのかを確認してきなさい!!そこが一番の問題だ!!!
〇これからする話は、先生のやり方を否定する意図はありません。「自分だったらこうするかな…」という話…

責任ある役割を子どもに任せる以上は、任せる先生も責任をもつ!

高学年になると、全校に関わるような責任のある役割って出てきますよね。ピアノの伴奏はもちろん、委員長やクラブ長、運動会の役割など。

その時に、
「やりたい人?」
「はーい!」
「じゃあ、本番までにやっといてね!」
はとても危険だなと思うんです。

全校に関わる役割は、責任をもってやりきらないと全校的にも困るし、さらに本人にとってもプラスになりません。

たまにこういうケースがありますよね。
「ピアノの伴奏をやりたい人?」
「はーい!」
「じゃあ、本番よろしくね!」
本番、ふたを開けてみたら、全然弾けない…。歌はグダグダ…。全校的にすごく嫌な雰囲気に…。そして、できなかった自分を責めて伴奏の子が泣く…。これって最悪のケースですよね。

責任ある役割を任せることで、もう一歩成長してほしいからこそ…

ピアノの伴奏のケースでは…
①ピアノの伴奏が、いつ、何回あるのかを確認する
②伴奏に挑戦したい人を募集する
➂その中からいつ、誰が担当するのかを決定する
 ※人数多い時にはオーディションをする
 ※本番1か月ほど前に進捗状況を確認し、その出来によっては交代してもらうことを事前に確認する。
④1か月前に進捗状況を確認
 音楽に詳しい先生にも見てもらい、アドバイスをもらう。弾けていない場合は、2週間前までにどこまでできるようにしなければいけないかを確認。
⑤音楽時間に、クラスや学年の歌と合わせて練習
⑥2週間ほど前にもう一度進捗状況を確認
 最終チェック。もう一度音楽に詳しい先生にも見てもらって、最後のアドバイスをもらう。この段階で、本番まで間に合う状況でなければ、率直にそのことを伝え、弾ける子に代わってもらう。
⑦前日に本番の動きを確認しつつ、実際の場所でリハーサル

このくらいの段階は踏んで、伴奏に挑戦したいと思った子が、本番でやりきれるところまでを責任をもって関わたいですよね。そうすることで、全校の歌が成立し、やりきった本人も満足感と自信もつことができる!逆に、意欲と実力が合っていない場合は、次のチャンスを作りつつ、止めてあげることが大切なのではないかと思います。

やっぱり挑戦したいと勇気を出した子には、それなりの結果を出せるように計画的に関わってあげたい思うのですが…。皆さんは、どうですか?


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