見出し画像

ゴールと全体像を共有する!

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

私の住んでいる地域では、ちょうど学習発表会シーズン。私の勤務校と、娘の学校の学習発表会がちょうど同じ日…。あぁ、今年は、運動会も同じ日…。娘たちの頑張りを、自分の目で見守りたいのに、こんなに悲しいことはないですよね。先生あるあるではないでしょうか?

娘たちと学習発表会に取り組むタイミングが一緒なので、よく進捗状況を聞いてみるのですが、子どもたちってこんなことを感じながら取り組んでいるんだとすごく考えさせられます。

ゴールと全体像が共有されないと、不安ばかりが広がっていく…

①グループ練習で…
劇担当になった娘。国語の教科書の一場面を劇で表現するそう。進み具合を聞いてみると、進んではいるけれども、「これでいいのかな?」「方向性は合っているのかな?」と不安な表情…。詳しく聞いてみると…
・劇で表現するのはけっこう長い物語。
・劇以外にも発表するグループがあるから、物語全部は発表できない。
・一場面だけ切り取って表現することに…。しかも、クライマックスではない中途半端な場面を…。
・クライマックスがない劇をやって何か意味があるのかな?見る人は面白いの?
聞いてみると、「確かに…」と思ってしまいます。私は先生で、いろいろな発表を見てきたし、自分も先生として作る側の気もちがわかるから、「たぶん、普段の学習をいろんなグループが発表して、それをくっつけていくタイプなんだろうな。だから、国語もあくまで発表の一部として短めに表現したいんだろうな…。」と分かるのですが、子どもには分からないですよね。だからこそ、どんな発表がゴールなのかを子どもたちと共有しておかないと、子どもたちも思いきり活動に浸ることができない…。  

②本当に間に合うの?
本番まで残り少しの時期になりました。進捗状況を聞いてみると、「全然分からない…。あともう少しで本番なのに…。自分たちのグループの発表はほぼできているんだけど、自分たちのグループの順番が何番で、自分たちがどこで待っていて、どのタイミングで出てきて、グループの発表が終わったらどこに行くのか…。他のグループが何をやるのかもいまいち分かっていないし…。本当にこんな状態で間に合うのかな?そんな状態なのに、『こんな状態じゃ間に合わないぞ!』って言われたりして…。」すごく悲しそうな表情で教えてくれました。おそらく先生の頭の中には、完成までのロードマップができているんですよね。そして、その中で今がどの段階か、そして、あと何をやればいいのかが見えていると思うんです。でも、それが子どもたちに伝えてあげないと見通しが立たず、「絶対に成功させたい!」と頑張っている子ほど不安になりますよね。

ゴールと全体像を共有する!

最近、教科の学習では「単元を貫く学習課題」とそれを実現するための「学習計画」を子どもたちと共有することが大切であると言われています。単元のゴールと全体像ですね。ゴールと全体像を子どもたちも共有しているからこそ、子どものやることが明確になり、モチベーションが維持される…。

行事の指導もこれと一緒なんだろうと思います。子どもたちがどこに向かい、今はそれに向けたどの段階まで来ているのか?そして、残りの練習回数で、今後何をすればゴールに到達できるのか?それを明確にすることで、子どもたち自身が見通しをもち、安心して取り組むことができるんだろうなと思います。もちろん、ゴールが目指すに値するものでないと、モチベーションにつながらないのは言うまでもないですね。

ゴールと全体像を共有する!意識していきたいですね。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?