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野菜室の母になるまで🧅③ 療育そして診断
前々回、前回に引き続き、ASDの長男についてです。
療育を始めた
療育施設の面談を受けて、結果受給者証が発給され、年度変わって年少の4月から療育を受けることになりました。
長男が通っていた療育施設は
集団療育を週一平日の午後に行う
加えて個別療育(心理・ST・OT)が不定期に入る(月一ペースくらい)
療育中は親が付き添う。兄弟は連れてこれない。
という条件でした。
面談当時は育休残り1年余りという段階で、復職後も療育に通えるかは未知数でした。
でも1年だけでも通えれば何かが変わるかもしれない、と思って通うことを決心しました。
結果、通って大正解でした。
初めの1年くらいは特に集団療育でうまく参加できず、という日々が続き、正直言ってしんどかったです。
1年過ぎて年中に上がってから徐々に落ち着き、年長の頃には荒れることが本当に少なくなりました。
本人も療育に通うのをとても楽しんでいたようです。
療育って親のためでもあるんですよね。
定期的に相談できる場所があるって大事です。
保育園でも相談はできるのですが、先生1人あたりの子供の数が多くて、フォローしきれないと思いますし。
復職してからも夫婦で仕事をやりくりし、小学校入学まで通い続けました。
夫婦共働きでコンスタントに通室する親子は少ないらしく、ご両親とも働いててほとんど休まずに通うってすごいと、なぜかお褒めの言葉まで頂戴しました。
ASDの診断下り、野菜室の母になる
療育施設の初回面談後に、今度は児童精神科の方の初診予約を取りました。
いや〜予約取るの大変でした。
同じ病院行ってる人ならバレちゃいそうですが、そこの病院は3ヶ月ごとに初診予約を取っていて、例えば4月〜6月分の予約は3ヶ月前の1月の指定日時に電話かけて予約するという方式。
予約時間開始とともに、片手に携帯、もう片手に家電(コードレス)を持ち、交互にリズミカルに発信📞
10分くらい続けて、ようやく繋がりました。
予約を取ったものの、コロナがやってきて大幅に初診を延期し、結局検査できたのが4歳過ぎてからでした。
数種類の検査を経て、ASD(重度)の診断が下りました。
加えて新版K式でDQ69と、発達自体も遅いというのが判明しました。
正直検査結果分かるまでは薄いグレーゾーンくらいかな?と思っていたので、自分が思っていたより全然悪い結果だったことにちょっと驚きました。
薄いグレーどころか真っ黒じゃん。
しかもそれまで気づかなかった知的な遅れの可能性までも指摘されるという。
でも不思議とショックではなかったです。
むしろ診断されたことにより「この子は普通の子より育てるのに難易度が高い」とお墨付きになったので、何となくホッとした気がしたのです。
自分の母親としての能力が低いのはもちろんありますが、そもそも母親1人で世話するにはキャパ完全に超えてたんだな、と。
もう自分で何とかしようと思うのはやめた。
堂々とプロの手を借りまくれば良いではないか。
少なくとも冷凍庫内で育てるよりマシ。
こうして、良くも悪くも庫内温度が上がり、野菜室くらいの温度になっていったのでした。
小学校入学〜現在
小学校は学区内でたまたま支援級があったので、そこに通っています。
環境変化に弱いASDの子なので就学前は結構恐怖でしたが、うまいこと馴染んで登校拒否もなく元気に通学中です。
また療育施設(自発だったので)を卒業し、放デイにも週3ペースで通っています。
就学にあたっても療育施設の方々には色々お世話になり感謝でいっぱいです。
あの冷凍庫時代に療育施設に電話して本当に良かった。
常温以上にならないの?
そうですね、『常温の母』もっと理想を言えば『こたつの母』とかになれたら最高に良いですね。
でも未だ野菜室くらいです。
元々そんなに母親としての能力が高いとは言えず、とりあえず今より庫内温度を下げないというところ目標で手を抜いて頑張っています。
コツは1人で抱え込まないこと。
ま最近手を抜きすぎてる自覚はありますが…