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今が辛い人へ~ある過去の日記から~

引っ越しに向けて部屋の片づけをしていたら10年以上前の日記が出てきた。

大分前に森山直太朗の「生きていることが辛いなら」を毎日聴いてしまうようなメンタル不調に陥った時期があった。

今思うと取るに足らないことで悩んでいたにも関わらず、当時は出家したいと本気で考え、お寺を探していたことが日記からうかがえる。

余談だがnoteに投稿した記事で、タイトル脇に年月表記が付記される内容をリアルタイムで書いていたのは、そんな人生がうまくいかず悶々としていた暗い時期だった。

以前もnoteやインスタライブで話したと思うが、僕は春が嫌いだ。

環境が変化することに加え、やれ入学式だ、歓迎会だ、花見だと浮かれる世間についていけない自分が嫌いだった。

集団生活を営む上で渋々、そういったイベントに参加するものの帰宅し一人になると、どっと疲れてしばらくベッドから起き上がれなくなる。

今でこそ図太い「オジサン」に成り下がり、繊細さのかけらも微塵もなくなってしまったが、10代、20代の頃は春が憂鬱だった。


5月病なんて甘えだ、という声を聞くこともある。
環境変化にうまく適応できない人間は甘えているのか。

そうじゃない。
世界の見方、捉え方が人とは違うだけだ。

別に春が嫌いだって生きていける。
僕がそうであるように。

嫌いなものと折り合いを付けながら
「まーしゃーないけど、ぼちぼちやっていこか」
と足もとから少し視線を上向きにして進んでいける。

他人のペースに合わせる必要なんてない。

ゆっくりと自分の見たいものを、例えば可愛らしい名もなき野花や小川のせせらぎ、鶯の鳴き声、そんな春を感じ深呼吸しながら、やわやわと過ごしていく。

気が付いたら日常生活の中に溶け込んでいて懊悩していたことも忘れている。

そんな風にして嫌いな春をやり過ごしてきた。

たとえ今が辛くて、明日が来ることが憂鬱だとしても時間が解決してくれる。

最良の薬は時の流れによる忘却だ。

そんなことを考えながらゴールデンウイークに読みたい本を紹介した。

紹介した本が何かのヒントになればいいな。

痛みを知ることで他者の痛みに共感し、人に優しくできるなら遠回りや辛い経験も無駄じゃない。

今日も皆様にとって、良い一日になりますように。

久しぶりにうまく歌えた。

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竹内康司
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