あなたの飲んでいる薬は危険です。

こんな怖いタイトルですが、医師が必要に応じて処方していますので安心してください。

しかし、どの薬にも多かれ少なかれ副作用(効用以外の効果)があります。

抗凝固薬、抗血小板薬を飲んでいると血が止まらない

脳梗塞になると原因に合わせて上記の薬と一生付き合ってく必要があります。

抗凝固薬にはラクナ梗塞やアテローム梗塞といった血流遅延が原因で血管の周りに付着物がついたり、そこに血栓が詰まる原因に対して効果を出します。

抗血小板薬は心原性塞栓症といって不整脈などで心臓内で血栓を作りそれが原因で血管が詰まることを予防してくれます。

どちらも脳梗塞になると原因への対策として処方されますが、この2つは血をサラサラにするという点でデメリットがあります。

それはなんでしょう。

そうです、出血です。見出し通りですね笑

見てわかる出血は抑えて止血に努めると思いますが、同等に危険なのは内出血(皮下出血)です。

例えば、頭を転んでぶつけてしまったとします。出血していなければ放置してしまうこともあるでしょう。

数週間~数か月後に普段通りの動きができなくなり、病院に行くと「慢性硬膜下血腫なので手術が必要ですね。」と急に手術になることが多いです。

これは私が勤めている病院では多数あり、頭をぶつけたときは「そんな大げさな」と思わずかかりつけ医に受診することをお勧めします。

服用している薬を調整して止血することも可能になるので、手術を避けることができます。

保険が適応されるとはいえ、入院や手術は合併症や金銭面に影響を与えるためお勧めできません。

腎機能によっては必要量内服ができていない

上記の血をサラサラにする薬は腎臓で代謝されるため、採血を行い腎機能の評価をし、処方されます。

腎臓で代謝できる以上の薬の内服は、効果を十分に得られないだけではなく体に負担を与えます。

このような場合は腎機能を改善する薬と併用し、効果を得られるようにサポートします。しかし、退院されてからは自身で内服薬を管理される方が大半です。自己判断で断薬をせず、処方通り飲んでいただくことが最善の予防となります。

退院されてからどのような生活をしているのか、リハビリの成果はでたのかななど病院スタッフはとても気になっています。

時々、元気になった姿を見せに病棟まで来てくれる方がいますが、スタッフ全員とても喜ばしく、自分に誇りを持てます。

病気と向き合うのは辛く、困難だと思います。一人で考え込まず相談していただける存在であれたらなと今後も尽力していきます。少しでも力になれたら幸いです。

ぴょんた


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