ACT療法 コミットメントされた行動
いつまでも夢をみたければベッドに潜り込めばいい。
行動することが人生に充実感をもたらすのだ。
ACT療法のコアプロセスの一つ、コミットメントされた行動について綴っていきます。
コミットメントされた行動
コミットメントされた行動とは自分自身の価値に導かれて行動していくことです。「価値の明確化」と「コミットメントされた行動」は従事したスタイルと言われています。価値は軽く持ち柔軟に対応できると前回書きましたが行動も同じです。導かれている価値から起こるアクションなのですから。
SMART戦略
より実践的に行動をするための戦略としてSMART戦略というものがあります。
「具体的に・有意義に・適合的に・現実的に・時間と期間が決まっている」
この5つの英語の頭文字を合わせたものがSMART戦略です。
具体的に「いつ・どこで・だれと・なにを」
有意義に「誰かを喜ばせるためではなく、精神的苦痛を避けるためでもなく。自分の価値によって導かれて、生活の質が向上するものであることを確かめる」
現実的に「現実に達成可能であるか」
時間と期間が決まっている「ゴールをより具体的にするために達成予定日と所要時間を決めよう。
このように具体的に行動することを明確にして日時を設け、現実に達成可能な目標を立てていきます。その目標は価値に導かれたものかを確認しながら。
スモールステップ
まずは目標に対して小さな目標を作っていきます。最終目標に到達するために必要なことを分解し、ひとつずつ階段を上っていくイメージです。短期・中期・長期目標を立て実行していきます。
バリアの存在
順調に行動目標を定め、具体的な行動プランを立てて。いよいよ行動していくという場面で人はパリアを展開してしまうことがあります。人は基本的には変化を嫌うためです。その行動をしないほうがいい理由はいくらでもマインドが告げてくるし、その行動をやめないほうがいい理由もいくらでも告げてきます。
FEARをDEARに
「フュージョン・高すぎるゴール・不快の回避・価値からの乖離」
この四つの英語の頭文字を取るとFEARとなります。余談ですが、外国の人はこのような言葉遊びが好きですね。
これをDAREに変えます。
「脱フージョン・アクセプタンス・現実的なゴール・価値を確かめる」
DAREとは英語で勇気という意味です。
恐れを勇気に変えてバリアを打ち破ると覚えるといいかもしれません。
まとめ
価値に導かれた目標へ向かって行動をする。そのためにスモールステップや期間を決めて出来る行動を増やして目標に向かっていくということです。
バリアの展開が生じることが多く、FEARをDAREに変えて行動をしていきます。行動しなければ現実は変化しません。頭の中で私的世界をいくら作っても現実は変わらないのです。
ACT療法は集合したスタイルとオープンなスタイルを取ることで自分が大切にしていることを見つけ、それに向かって行動していく。その行動を邪魔する信念や感情はオープンなスタイルからの視点で見つめて、自分にとって本当に大切なことを再度見出し、行動していくということです。
コアプロセスのすべては密接に関係しています。
大切なことなのでもう一度伝えます。
人は行動をしなければ現実が変わりません。
現実を変えたければ行動するのです。
価値に導かれた行動を。
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