年度初めに読みたい「読書猿」小説
春は様々なチャレンジが始まる季節です。
この時期に毎年読み返すブログの一つに読書猿さんの「家庭環境と読書の習慣のこと/図書館とならできること」があります。
小説のスタイルで書かれた読み物で、最後に登場する「母親の手紙」が胸を打つ内容になっています。1年ぶりに読んだ読書メモを共有します。
◆どんな小説なの?
・「鈍器本」の代名詞「独学大全」の著者、読書猿さんが自身のブログで連載していた小説「図書館とならできること」のお話の一つ。
・図書館がもつ潜在力や可能性についてのトピックを、対話体で紹介している。
・2012年公開の「家庭環境と読書の習慣のこと」では、登場人物の「少女」と「司書」の対話で構成されている。
◆「母の手紙」とは?
・「司書」が学生のころ、金に困り母に無心した後に、現金に添えられていた手紙。
・字が書けない「母」の代わりに「父」が代筆したもの。
・「母」の学生時代のエピソードが綴られていた。
◆「母」が伝えようとしたことは?
・「人は自分のためだけに学ぶんじゃない」ということ。
・「人は自分の子や孫、会えないかもしれない未来の人のために学ぶ」ということ。
・だから「自分の学んだことを次の人たちに手渡していく」ことが大切だということ。