【開かれた防災学会】サポーター(連携会員)制度
地区防災計画学会(会長 室﨑益輝神戸大学名誉教授・日本防災士会理事長)には、大学教員等を中心とする正会員のほかに、現場で活動されている意識の高い方向けにサポーター(連携会員)という仕組みがあるそうです。
通常の学術研究団体は、博士号を持つ正会員のみで形成されており、大半が大学教員です。入会にも「正会員による推薦」が必要になりますので、「象牙の塔」の世界で、一般の方が入会するのは難しいと思われます。
しかし、地区防災計画学会のサポーター(連携会員)の仕組みは、「正会員による推薦」が不要で、論文や報告も不要で、気軽に簡単に学会活動に参加できる仕組みで、防災士の方も参加されているようです。排他的な「象牙の塔」の仕組みを改革し、広く学術研究団体の門を現場で活動されている方にも開くという意味で活気的だと思いました。
地区防災計画学会は、地区防災計画づくりを通じてコミュニティの防災力を底上げするという社会実装的な目的を一番に掲げており、役員等にも、東京大学や京都大学の先生方のほかに、内閣府、国土交通省、消防庁等の出身者も入っていますので、少し特別なのかもしれませんが、注目すべき取組です(ここ7年間で学会誌を24巻発行し、掲載した査読論文、寄稿、予稿等は400本超ですので、大学教員等による活動も相当活発ですね。)。
2021年4月中は、入会キャンペーンで、入会金2千円免除(年会費は1万円)・無料書籍贈呈とのことです。
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