見出し画像

この人なんか怖いな。の正体

身近な人、過去に出会った人のなかに

親切で人当たり良さそうな人なんだけど

何か圧を感じる

良くしてくれようと接してくるけど

なぜかちょっと強張ってしまう


私がそう感じてしまう人たちに共通したのは

「親切にしたんだから、お礼は?」
「やってあげたんだから、ありがとうって言え」
「普通お礼くらい言わない?」

という態度でした。

言わなくても態度にそれが出ていたり。

割と最初の方で敏感にそれに気づいてしまう私は

幼少期から親に

「人が良いと思ってやってあげたんだから、ありがたいと思って受け取りなさい」

「やってくれたことにはとりあえず感謝しなさい」

と、私の労力を労われ!を一方的にくらってました。

一例を挙げますと、

学校から帰ってきたら部屋が模様替えされていました。

使い勝手や配置にこだわっていた私はショックでした。

部屋の状態が心の状態を表すと言うのであれば、他者に心を荒らされて気持ちはぐちゃぐちゃです。

勝手に模様替えをした母としては、この方が使いやすいだろうからと良いことをしてあげたんだから感謝しろと言うのです。


思わぬ手助けに感謝することもあれば、

ありがた迷惑ということもあります。

私が怖いなと感じる人たちに共通したのは

私がやってあげたことは全てありがたく受け取れ。
という境界線侵害でした。

良かれと思ってやったことが、相手にとっても良いことだったかどうか、その正解は相手が持っています。

例えば職場で、手が空いたからと、他の人が抱えている案件を声をかけずに処理をした人がいたとします。

処理後に「やっといてあげたよ。」と相手に伝えても相手は怪訝な顔。

でも処理してあげた方は「お礼はないの?」と不満そう。

勝手に処理された方としては、本人の頭の中に仕事を処理していくときの段取りがあったかもしれない。

先に処理されてしまって、今度はこっちが手が空いてしまって、他に手伝えることはないか探す羽目になるかもしれない。

本当に手一杯だったらフォローに入ってくれるのはありがたいけれど、人手が足りてるならフォローは不要ですよね。

手一杯で、お願いできるなら任せたいけど、任せられない理由があって自分で抱える場合もあると思います。


先に聞いてくれたら断れたのに、断るかお願いするかの決定権もなく、一方的に仕事を取られてモヤモヤ。

さらに、ありがとうは?と不満顔をされてモヤモヤ。

一応相手にはお礼は伝えるけれど、

何かスッキリしない。


このとき起きているのは、

①抱えている仕事を他の人に振るか否かの決定権
②感情の決定権(してくれたことに対して自分がどう感じたか)

という決定権の侵害です。

本来自分にある決定権を他人が握ろうと関わってくるわけです。

嫌ですよね。

先ほどの模様替えのケースでいうと、
「与えられた自分の部屋(空間)を自分の好きなようにして過ごす権利」が侵害されています。

子に与えたのに、与えた後も親がその中身を管理しようとする。権限を持つ。

子がある程度自分でできるようになるまでは親が代わりに掃除や片付けなどをすることもありますが、子が自分でできるようになって任せた(与えた)なら、その範囲内でどうするかは子が決めることです。

この「自分の部屋を自分の好きにしていい権利」を親が握ったままでいると何が起こるかというと、

子が成人して実家を出ても、一人暮らしをしたときに実家のルールでしか部屋の空間を作れなくなるということが起きます。

机の上は常に綺麗に、床に物を置いてはいけないetc.

部屋を綺麗に保つために積極的に取り入れているなら良いのですが、親が部屋に入ってきたときにこれが出来ていないと怒られていたため、強迫観念に近いものがありました。

掃除はしやすいけど、部屋の中に自分の好きがない部屋。

部屋ってどう作るんだっけ?と家具店のチラシを見たりsnsにアップされている拘りのインテリアを見ていても、良いなとは思っても取り入れることにブレーキがかかる。

無意識に掃除しやすいかどうかで見てしまって、自分の好みは後回しor見ないふり。

親の価値観で部屋作りをしながら、好みなインテリアを見かけては良いなと思うだけで行動には繋がらない。


こうやって、自分の決定権を他者に脅かされたり、自分の中にあるはずの権利が親など他者に持っていかれたりすると、自分の本心で選んで、心から気持ちよく過ごすというのが難しいですよね。

親からの過干渉や強迫観念もあって、

親という献身的で愛情を与えてくれる存在に怖いという感情がくっついてしまったために、

やってあげたんだから感謝しろという態度を持つ人に出会うと、無意識に反射的に怖い🫨と感じていたんですね。

こうやって整理して言語化すると、モヤモヤしたり怖いという消化不良な感情で止まらず、目の前の事実をそのまま見ることができるようになるので、

同僚に無断で手持ちの仕事に入られたケースでは、

嫌な関わりをされたな。次こうならないようにどうしとらいいかな。と考えるようになります。

ここまで来ると感情に振り回されたり思考停止になることなく次に進めるので気持ちの切り替えも早くなります。

模様替えに関しては、本来自分の手元にあるはずの決定権を親が握ったままになっているので、これを自分に取り戻す作業が必要になってきます。

この辺はカウンセリングで扱う範囲なので、

なんかモヤモヤするな。
なんか負の感情がずっと居座ってるな。
自分で心の整理をしてみたけどスッキリしないな。
気持ちの整理をして次に進みたいけど堂々巡りしてる。

そんな人にはぜひカウンセリングをお勧めしたいです。

でも

カウンセリングに抵抗がある
カウンセラーに傷つけられたことがある
何件か回ってみたけど腕のいいカウンセラーに出会えなかった

そういう経験があっても、大丈夫。

ぜひお勧めしたいカウンセラー&カウンセリングメソッドがあるので、次回以降の記事で紹介できたらなと思います。

(なかなか紹介記事までの更新に辿り着けずスローペースな更新で申し訳ない)

最後まで読んでいただきありがとうございました😊

いいなと思ったら応援しよう!