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奥山いずみ
2024年12月7日 17:45
ふっつりと途絶えたものを思い出す指から熱が逃げる夜ほど/奥山いずみ11月最後の週、仕事場を出て帰るときに街灯の白い光に照らされて木の葉が影を成していた。何か訴えてくるような、意思を持っているかのような陰翳だと思った。通り過ぎかけてから、やはり、と思い、振り向いて写真に撮る。ふっくらとしたすがたの葉、一枚一枚がきちんと影となり、美しく画面に収まっている。その写真に満足したあとで歩き
2024年8月31日 21:49
これからときどき、日常のことと、それにちなんで詠んだ短歌をつづっていこうと思う。なんでもない出来事も、言葉にして、さらに短歌の形にもしてみると少し面白いのでは……なんて考えたのだ。 初回は、散歩しつつ感じたことについて。ゆれている葉陰のうえを渡りゆくあいだに季節がめぐっていたの奥山いずみ この前、道を歩きながら、今の時期は一年のなかでも特に影が美しい季節なのではないかと気がついた。