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徳島スタンフォード事件の本を読んでみたよ
先月から炎上し続けているこの本を買って読んだので感想。
私のような中学受験反対派の論点のひとつに、1000万円もかける余裕あるなら、そのお金で留学させたほうがよくないか?というのがある。
そんなわけでなにか参考になることがあるかもと思ってお買い上げしたのである。
本の中身について述べる前に、本人は言うほど底辺か?って問題について私見を。もちろん彼女は底辺でも貧困でもないだろう。ただ両親が離婚しているらしくて、そこは考慮してもいいかと思う。
父親は徳島大学医学部の教授、小学校から徳島の名門徳島文理、留学界隈ではかならずしも恵まれている部類とは言えないだろうし、大学教授といえどしょせんは勤務医なのでガチの富裕層にも財力は負けるだろう。
とはいえ今どき地方にいるから東京に比べて情報格差がさほど大きくはあるまい。また東京は生活コストが大きくて親の財力を激しく毀損する。もちろんガチ富裕層なら大したことないだろうが、勤務医程度のやや富裕層には大きく響いてくる。
というようなことを考慮しても、スタンフォード大学に進学できるのは素晴らしいことだし、簡単なことでもなかろう。恵まれた環境だけでなく、本人の相当ながんばりがないと不可能なことだ。
十分に誇っていい結果だし、落差を演出する必要ある?と思ってしまうが、まあ演出する宜しくない大人がいるんだろうね。
この2年間、本邦のだめなところをさんざん見てしまった私からすれば、アメリカに留学できるなんて非常に羨ましい。
もちろんアメリカはアメリカでイマイチなところがあって、留学したら直面せざるをえないのだろうが、そういう部分も含めて羨ましい。特にカリフォルニア州は軽犯罪で勾留されない素敵なところである。
こうやって挑戦できる若さこそが最大の資産ですなあ。
というようなことはさておき、本書は参考になるところが多かった。もちろん若さゆえの痛々しさや、悪い意味での意識の高さなどもあって、文句はいくらでも付けられるのだが、せっかくお金出して読んでるのだから良いところを吸収しないとね。
求めよさらば開かれんで、検索すれば同志は見つかるし、助けてくれる団体もある。お金が無くてもある程度のなんとかなるというのも本当っぽい。もちろん本当の貧困層だと無理だが。
英語の勉強法、マインドセットも参考になる。英語に関してはDETとかいう資格試験があるらしい。TOEFLやIELTSよりも圧倒的に手軽で安価だそうだ。
エッセイの書き方なども参考になる。こんなふうにセルフ・ブランディングしてくんだなあって思った(KONAMI)。ネイティブチェックは入っているのだろうが、英語そのものもかなり上手である。
以下、本書の中身とは直接関係のないこと。
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