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はっけよい、【詩】

脇の汗が好きだの運転席と
それって気持ち悪いよの助手席が
ガソリンの満タンを示していなす夜
どこまで行くつもりだろうか
急なカーブが内蔵を動かしてすぐ
あの信号待ちの1分間が
なんとも清々しい告白であったか
その人は
おいしいものをおいしいと言っただけ
みずみずしき人間の瞬間を
恥ずかしがった助手席の負け

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東京花束
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