もしも福山雅治が「世界観をつくる」を読んだら
【もしも福山雅治が「世界観をつくる」を読んだら】
タイトル:世界観をつくる
著者:山口周、水野学
出版社: 朝日新聞出版
概要: 今の社会で何が価値になるのか。ここで最大の価値となるのは「世界観」と筆者は述べ、我々がいる世界はどんなものかを認識し、今後ある世界はこうだという提示ができるような知性と感性を融合させた“ビジネススキル"を養わなければならない。そのためにもビジネスとクリエイティブを、どのように上手くつなげ、変化の多い現代でどう考え、どう働いたらいいのかをシェアしている。
アドリブ→ビジネススキルとクリエイティビティを持つことで世界観を確立することが出来るのかな、そのやり方を是非学びたいな。
それぞれの章の説明↓
●第一章 意味をつくる
主旨→企業や個人が価値を提供する際に、「意味をつくる」ことが実際にどのような役割を果たすのかを述べている。
解釈→ 現代において企業や個人が提供する価値が複雑化しており、これは価値というものが社会のあり方によって変わっていくことから当然の流れである。
また、利便性を売る商品やサービスが過剰化している今だからこそ不便なものの価値が高まっているなどと、「役に立つという価値」よりも「意味がある価値」がレアになるようなゲームチェンジが起きている。
しかし、日本は依然として役に立つサービスを供給するために企業努力をしているというように、努力する方向性が間違っているため、世界の国々に比べて労働生産性が低いことがデータからも分かっている。
今日、アメリカや中国が「役に立つ」部門で総取りしているからこそ、物差しが複雑化している現代において価値の出し方を考えることが重要であり、デザインにこだわることが一つの突破口である。
ここで問題点として、役に立つ度合いは定量化して判断しやすいが、デザインの可否は定量化しにくいということがあげられる。
そこで、自分が提案するデザインのかっこいい理由を言語化する必要がある。
すなわち、デザインは意味で固めるようにすることが大切であり、ここでデザインに関して自分で良し悪しの判断が出来ない日本人は、美の競争優位性において劣っている。
具体例→自動販売機で売っているペットボトルのお茶よりも、急須で作ったお茶の方が好きな人もいる
アドリブ→デザインや意味を大事にして、価値がより高いと思う人も多いよね
●第二章 物語をつくる
主旨→意味をつくってから、物語を組み立てることで、サービスの売るものや売り方を洗練することが出来るということを述べている
解釈→ 意味を押し出す商品を打ち出す際は、ロジカルではなく、ストーリーで相手の共感を引き出すことが大切であり、メリットや性能を押し出すのではなく世界観や意味を伝える方にシフトすべきである。現代は説得の時代から共感の時代となっており、関連性を強調させて購買者の意識を引き付けるためにも世界観の作り方にはこだわる必要がある。
世界観には完璧に構築していくやり方と、あえて外すことでオシャレにしていくやり方があったりするため、賛否両論は必然であり、誰からも否定されないデザインは面白味がない。
現在まで台頭してきた世界的なブランドは世界観をこのように自作自演してプロデュースしてきたが、旧態依然ではなく時代に合わせて絶えずアップデートする必要があり、その際に何を遺産として残すか、何を捨てるのかを選ぶことが大切である。
具体例→値段を120円から100円にしたら売れるとかではなく、値段を100円に決めたストーリーや世界観をつくる
アドリブ→世界観やストーリーに共感できるような商品に対して愛着が湧いて、不意に買いたくなったりしちゃうよね
●第三章 未来をつくる
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