読書メモ ストラングラー 死刑囚の悔恨
ストラングラー 死刑囚の悔恨
佐藤青南 @satouseinan
『冤罪』というテーマに鋭く切り込んだ佐藤青南によるミステリー小説『ストラングラー 』シリーズ第3弾。
主人公の刑事 簑島。
信頼を寄せかけていた死刑囚である明石が、ストラングラー事件とは別の殺人事件を起こしていた。
このことが原因で、簑島の明石への信頼は一気に崩れてしまう。
さらに、簑島は精神が崩壊していく・・・・・・。
冤罪と真実の狭間で揺れる簑島。
精神的な崩壊を自覚しながらも、事件の真相を追い続ける。
かつての恋人の死を謝罪するためなのか。
明石の冤罪証明を諦めるのか、それともこのまま捜査を続けるのか。
簑島の内面の葛藤が伝わってきます。
そんな中、新たな殺人事件が発生。
『ストラングラー』の影が再び現れることで、物語は一層の緊張感を増します。
ストラングラー事件とは別で発生したレイプ事件。
そこから起きる悲劇の連鎖が、クライマックスとなるシリーズ最終巻への期待を高めてくれます。
物語の終息に向けて、どのような展開が待っているのか、ますます楽しみになります。
スリリングな展開と深い人間ドラマが見事に融合したミステリー小説。
冤罪や犯罪のテーマに興味がある方、シリーズを通して物語を追いかけている方には特におすすめです。
ストラングラー 死刑囚の悔恨
佐藤青南 @satouseinan
もしこの投稿が『良かった！』『参考になった』と思われましたら、ぜひ「いいね・コメント・シェア・フォロー」いただけますと私がむっちゃ喜びます♪