『シナリオセンター式』で、『起承転結』の内『承』3つ目の『中箱』を掘り下げる
『シナリオセンター式 物語のつくり方』で作る物語。
今回は『起承転結』の内の『承』の3つ目の箱書き『中箱』部分を
進めていきます。
前回の記事はこちら
プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方
新井一樹 @Scenario_Center
『とりあえず最後まで箱書きを作って、全体像を作り上げる』ということを決めたので、今回も目標に向かって、まず作り上げていきたいと思います。
『承2』では、ヒロインの華凛とデートをするのだけど、お店を決める一番大事な要素をAIに頼っていたことがばれ、主人公の優翔が華凛に説教される場面で終わりました。
そこで、『承3』では、優翔が決断力をつけるための訓練をする場面とします。
承3 大箱
AIで決断力をつけるための壁打ち特訓をするも、無理難題を押し付けられ優翔は困る
『起承転結』の『承』では、必ず主人公になんらか困ってもらうことにしています。
この『承3』では、決断力をつける訓練をすることによって、主人公の優翔が成長していく場面を描くわけですが、その中でもいろいろと困ってもらおうと思います。
今回も主人公の優翔が困る状況というのを列挙してみます。
・AIにいろいろと無理難題を要求され、困る
・そもそもどうやって決断力をつければよいかわからず、困る
・AIで決断力をつけようとしているところを他人に見られ、恥ずかしいのもあって、困る
・現実に重大な決断を迫られる場面が出てきて、困る
・最初は簡単な決断から始まったが、だんだんと難易度が上がり、困る
etc…
とりあえずいろいろ列挙してみて、物語にうまくはまりそうなものを選択します。
上記列挙した中に『現実に重大な決断を迫られる場面』というのを入れましたが、これについては『教授に優翔の研究を学会発表してみないかと誘われ』、どうしようか悩んでもらおうかと思います。
※この場面は、後に大幅な書き直し時に完全になくしています。
そんな感じで、まとめた『承3』の『中箱』を以下に記します。
中箱1 どうしたら決断力をつけられるかわからず悩む。AIに相談する
中箱2 AIに決断力をつけるための壁打ち特訓をしてくれと頼む
中箱3 AIから次々にお題を与えられる。優翔は簡単なお題も決断できない
中箱4 AIで壁打ち訓練をしているところを見られる。そもそもAIを作る前はどうやってランチメニューを決めていたのか聞かれる
中箱5 教授に優翔の研究を学会発表してみないかと誘われる。単位や今後に何も影響しないことをするか、無駄だと思いやめるか優翔悩む
中箱6 AIには恥をかくだけだからやめた方がいいと言われるが、直人や華凛にはやった方がいいと言われる
この『承3』について、現状はかなりの部分を削っています。
なぜなら、この構成だと、優翔の成長がいまいち感じられないのと、学会発表というイベントが物語にいまいちそぐわない感じがして無駄に思えたからです。
ですが、とりあえずは当初の目的『最後まで箱書きを作って、全体像を作り上げる』ところまで突き進んでいきます。
というわけで、次回は『承4』の『中箱』を進めていきます。
プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方
新井一樹 @Scenario_Center
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