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You Know My Name: Beatles: Books Channel Dive実験


Introduction

You Know My Name (Look Up the Number)というBEATLESの楽曲が大好きでして、この曲のCoverを今日も聴いていて、「この曲いいなぁ~」こんな曲を私一人だけじゃ勿体ないので、私が 次に何を思うか?といいますと「Share the music, share the joy」 でして、 "こころ" のまま 実験として進めさせて頂きます。

今回の記事は以下「レコード物語」マガシンに収録させて頂きます。

LIST : My name is "Books Channel"

で、この流れで早速3曲を… 

で 一旦ここで終わらせ、AI画像を即興で作りこちらに配置しようか?とも思いましたが、何だかライト過ぎゃしないか?とも思いましたので、軽くlyricsの解説を付録として付けさせて頂きます。+ 本日は これまた 実験として ジョンとポールの気持ちになりきっての"歌詞説明"とさせて頂きますが、BEATLESのDEEPなファンの方の「愛と凄さ」は 過去仕事の関係上 骨の髄まで知り抜いておりますもので、コアーなファンの方は読み飛ばして下さい。又、深く分析しますと、前回の「ノルウェーの森」のように1万文字を越えてしまい"大変おも~い"ページになってしまい、今回のコンセブトとはズレてしまいますので、軽く進めさせて頂きます。

始める前にPaul McCartneyの言葉から

ポール・マッカートニーは、ビートルズのレコーディング分析家であるマーク・ルウィソンに、まるで親しい友人に語りかけるように、こう打ち明けました。

「ねえ、みんな、今頃になってやっと『You Know My Name (Look Up the Number)』みたいな曲の面白さに気づき始めたんだよ。あれ、実は僕がビートルズの曲の中で、一番と言っていいくらい好きなんだ!

そう言って、ポールは少し照れくさそうに、でも楽しそうに、当時のことを思い出して語り始めました。

「あの曲は、本当にクレイジーだったんだ。いろんな思い出が詰まっててさ…。ちょっと想像してみてほしいんだけど、もしジョン・レノンみたいな、とんでもない奴がスタジオにやってきて、『新しい曲ができた!』って言ってきたら、あなたならどうする? 僕が『どんな歌詞なの?』って聞いたら、ジョンはニヤリとして、『お前、俺の名前知ってるだろ? 電話番号調べてみなよ』って答えるんだ。それで、『え? それだけ?』って聞いたら、『ああ、それだけ。他に言葉はいらない。この言葉をマントラみたいに繰り返すんだ!』って、真剣な顔で言うんだよ。」

この記事の記念に "Apple Records–2764" 1970年3月11日発売「Let It Be / You Know My Name (Look Up My Number)」US盤 7" タイトル誤記versionを置いておきます。では…

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You Know My Name(Look Up the Number)
Lyrics解説

Original

この楽曲「You Know My Name (Look Up the Number)」は、ビートルズの作品の中でも異彩を放つ、実験的でコミカルな作品です。歌詞も非常に断片的で、意味を追求するというよりも、言葉の響きや遊びを楽しむような要素が強いです。
今回は、当時のジョンとポールの気持ちになりきって(本当スイマセン)、この歌詞を深く分析し、日本人の誰が見ても理解できる言葉で翻訳、そしてその背景にある想いを解説していきます。

楽曲の背景と作者の気持ち

この曲は、ビートルズが円熟期に入り、それまでの音楽スタイルから脱却しようとしていた時期に作られました。特にジョン・レノンは、既存の枠組みにとらわれない実験的な音楽制作に意欲を燃やしていました。この曲は、そんな彼の「遊び心」と「実験精神」が色濃く反映された作品と言えるでしょう。一方、ポール・マッカートニーは、よりメロディアスで親しみやすい曲作りを好む傾向にありましたが、この曲ではジョンの実験的な試みを理解し、協力して制作に臨んでいます。この楽曲は、二人の音楽的な個性がぶつかり合い、新たな化学反応を起こした好例と言えるでしょう。


翻訳と解説

それでは、歌詞をパートごとに翻訳し、解説していきます。

[Intro – ポール・マッカートニー、ジョン・レノン]

原詞:

You know my name
Look up the number
You know my name
Look up the number
You, you know, you know my name
You, you know, you know my name

翻訳:
「俺の名前知ってるだろ?」
「電話番号調べてみなよ」
「俺の名前知ってるだろ?」
「電話番号調べてみなよ」
「お前、知ってるだろ、俺の名前」
「お前、知ってるだろ、俺の名前」

解説:
このイントロ部分は、まるでいたずらっ子が「俺の名前、知ってるくせに~!」とからかっているような雰囲気です。私は「俺」という言葉が 謙虚・丁寧からは遠い所にある感があり、WEB上では 採用しないのですが、「ボク」と「俺」ではまるで曲の持つimageが変わりますので、今回は「俺」を採用させて頂きます。

「Look up the number」という言葉が、単なる電話番号の指示だけでなく、「自分を理解するためには、もっと深く調べてみなよ」というメッセージにも聞こえます。繰り返されるフレーズが、聴く者をどこか混乱させ、この後の展開への期待感を高めます。

ジョンとポールの二人が、軽い掛け合いのように、言葉を重ねているのが特徴的です。

[Interlude – ジョン・レノン]

原詞:
Good evening and welcome to Slaggers
Featuring Denis O'Bell
Come on Ringo, let's hear it for Denis

翻訳:
「こんばんは、スラッガーズへようこそ!」
「本日は、デニス・オベールをフィーチャー!」
「さあ、(今晩は~)リンゴ、デニスに拍手を!」

解説:
突然、ジョンが司会者のような口調で語り始めます。「スラッガーズ」が何を指すのかは不明ですが、架空のショーか何かのようにも聞こえます。
「デニス・オベール」という人物が登場しますが、映画『ア・ハード・デイズ・ナイト』の共同プロデューサーで、ジョン・レノンが『ハウ・アイ・ウォン・ザ・ウォー』でも一緒に仕事をした Denis O'Dell と思われます。「デニス・オデル」は、60年代後半にApple FilmsとApple Publicityのディレクターを務めていた人物です。ジョンはデニス・オデルとの親しみを込めて、この曲で彼の名前を遊び半分で登場させたと考えられます。
リンゴに拍手を促すセリフは、この楽曲が単なる歌ではなく、演劇的な要素も含まれていることを示唆しています。

ジョンはこのセクションを「おふざけ」として楽しんで演じているのでしょう。

[Verse 1 – ポール・マッカートニー]

原詞:
Good evening
You know my name
Look look look up the number
You know my name
That's right, look up my number
You, you know, you know my name
You, you know, you know my name

You know my name
Ba ba ba ba ba ba ba ba ba
Look up the number
You know my name
That's right, look up the number

Oh, you know, you know, you know my name
You know, you know, you know my name
Huh, huh, huh, huh

You know my name
Ba ba ba pum
Look up the number
You know my name
Look up the number

You-a you know, you know my name
Baby you-a you know, you know my name
You know, you know my name
You know, you know my name

翻訳:

「こんばんは」
「俺の名前、知ってるだろ?」
「ほら、ほら、ほら、電話番号調べてみなよ」
「俺の名前、知ってるだろ?」
「そうだ、電話番号調べてみなよ」
「お前、知ってるだろ、俺の名前」
「お前、知ってるだろ、俺の名前」

「俺の名前知ってるだろ?」
「バババババババババ」
「電話番号調べてみなよ」
「俺の名前、知ってるだろ?」
「そうだ、電話番号調べてみなよ」
「ああ、お前、知ってるだろ、俺の名前」
「お前、知ってるだろ、俺の名前」
「は、は、は、は」
「俺の名前、知ってるだろ?」
「バババ プン!」
「電話番号調べてみなよ」
「俺の名前、知ってるだろ?」
「電話番号調べてみなよ」
「お前~、知ってるだろ、俺の名前」
「ベイビー、お前~、知ってるだろ、俺の名前」
「知ってるだろ、俺の名前」
「知ってるだろ、俺の名前」

解説:

ポールがメインボーカルとして登場し、イントロ部分のフレーズを繰り返します。「Look look look up the number」のように、同じ言葉を繰り返したり、語尾に「~a」を付けたりするなど、子供が遊んでいるような言葉遊びが特徴的です。
「Ba ba ba」や「Huh huh huh huh」といった意味のない音の羅列が、曲全体をコミカルで実験的な雰囲気にしています。ポールは、ジョンの実験的な試みに乗っかるように、楽しんで歌っている様子が伺えます。

[Interlude – ジョン・レノン]

原詞:

Oh, let's hear it!!
Go on Denis, let's hear it for Denis O'Bell

翻訳:
「おお、拍手喝采を!」
「さあ、デニス、デニス・オベールに拍手を!」

解説:

ジョンが再び登場し、観客に拍手を促します。
まるでライブ会場のような臨場感を演出し、観客も巻き込むような演出がなされています。
デニス・オベールへの執拗なまでの拍手要求が、曲のコミカルさを際立たせています。

[Verse 2 – ジョン・レノン、リンゴ・スター、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン]

原詞:

~You know my name
You know, you know my name
You know, you know my name
Prrr you know my name and the number
You know my name and the number you know, you know my name
Look up me number

You know my number three, you know my number two
You know my number three, you know my number four
Oh, you know my name you know number too
You know my name you know my number
What's up with you?
You know my name
That's right?
Yeah
"The song winds down with Lennon and other members' free-spirited vocal meanderings, a series of improvised sounds that perfectly embody the track's overall sense of playful absurdity. It's the musical equivalent of a knowing wink."

参加Musician : Beatles

ジョン・レノン :  リードボーカル、バックボーカル、スポークンボーカル、ギター、マラカス、効果音
ポール・マッカートニー : リードボーカル、ピアノ、ベース、手拍子、効果音
ジョージ・ハリソン : リードギター、ビブラフォン
リンゴ・スター : ドラム、ティンバレス、ボンゴ

追加ミュージシャン
ブライアン・ジョーンズ– アルトサックス
マル・エヴァンス– 効果音(砂利の中のスコップ)

翻訳:

~「俺の名前、知ってるだろ?」
「お前、知ってるだろ、俺の名前」
「お前、知ってるだろ、俺の名前」
「プルル、俺の名前と番号、知ってるだろ?」
「俺の名前と番号、知ってるだろ、お前、知ってるだろ、俺の名前」
「俺の番号調べてみなよ」
「俺の番号3、知ってるだろ、俺の番号2」
「俺の番号3、知ってるだろ、俺の番号4」
「ああ、俺の名前、知ってるだろ、番号も知ってるだろ」
「俺の名前、知ってるだろ、俺の番号も」
「お前、どうしたんだ?」
「俺の名前、知ってるだろ?」
「そうだろう?」
「ああ」
~この曲は、ジョン・レノン他の自由奔放なヴォーカルの、即興的な一連のサウンドで幕を閉じます。それは、この曲の全体的な遊び心のある不条理感を完璧に体現しています。それは、音楽における知的なウィンクのようなものだと分析しています。
[※重要] 知ってる?~知ってる? 俺の名前、知ってるだろ?etc… などlyricsにぶつかるアドリブの自由奔放なヴォーカ部分は割愛させて頂いております。

解説:
ジョン、リンゴ、ポール、ジョージの4人が全員で歌い、曲はクライマックスを迎えます。「Prrr」という擬音や、数字を並べたフレーズなど、さらに意味不明で混沌とした展開になります。

「What's up with you?」というフレーズは、聴き手への問いかけとも、仲間内での茶化しとも解釈できます。
最後は「That's right?」「Yeah」という会話のようなやり取りで、曲は突然終わります。

4人全員で同じフレーズを歌うことで、一種のグルーヴ感を出そうとしている意図が感じられます。

全体的な考察

「You Know My Name (Look Up the Number)」は、ビートルズの「実験精神」と「遊び心」が爆発したような作品です。歌詞は一見すると意味不明ですが、言葉の響きやリズム、そしてジョンのコミカルな演出("the deliberate burp sound" 等…)を楽しむのが正しい聴き方と言えるでしょう。

この曲は、当時のビートルズが、既存の音楽の枠にとらわれず、自由な発想で音楽を創造しようとしていたことの証と言えるでしょう。そして、その試みにポールも積極的に関わることで、バンドとしての新たな可能性を追求していたとも考えられます。

この楽曲を、ジョンとポールの気持ちになって解釈すると、以下のようなメッセージが浮かび上がってきます。

既成概念にとらわれない、自由な発想で音楽を楽しもう。
意味を追求するだけでなく、言葉の響きや遊びも大切にしよう。
仲間と一緒なら、どんなに突拍子もないことでも楽しめる。

この翻訳と解説を通じて、この楽曲のユニークさ、そしてビートルズの奥深さを感じていただけたら幸いです。

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