うっかりしていると、泣いてしまう絵本がある。
特にこれから春に向けて「卒業・卒園」「入学・入園」のようなジャンルの絵本は、おじさんの涙腺にはあぶなっかしくて仕方がない。
前回も、卒業がテーマの絵本を選んだ。
我が家には6歳の元気な坊主がいる。
この子がついに、この3月に卒園を迎えるのだ。
いよいよ、お世話になった保育園と我が家の縁が切れてしまう。
保育園の周りには、楽しい思い出も、辛い思い出もへばりついているものだ。
「とれた!」と見せてくれた大きいおいも。
泣き叫ぶ子を置いて出勤した慣らし保育。
お迎えはいつも沈む夕日との競走だった。
そんな日々が、いよいよ終わってしまう。
あんなに大変だった送迎をするのもあとわずか。
小学校には、自分の脚で、歩いて行ってしまう。
「かけがえのない日々を、大切に」
そんなことを言ったって、立ち止まる暇も振り返る暇もない。あるのは忙殺されていく日々だけだ。
それも含めて「保育園の思い出」なのでしょう。
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というわけで、今回の選書は、「卒園・入学」がテーマです。内容がよく似たお題だったので、まとめて紹介したいと思います。
Q.「「学校ってどんなところ?」がわかる絵本」ありますか?
Q.「卒園、就学を迎える子が春からの生活をわくわく感じられるような絵本」ありますか?
小学校教員としては、このテーマはこの一冊だけでは終われません!今回は一冊に絞ることはできませんでした。
「入学関係の絵本」って、実はたくさんあります。
中には堅苦しい、もう入学する前からとにかく型にはめよう型にはめよう…といった大人の魂胆が丸見えな、とても教訓めいた本なんかも存在します。
さきほどの『1ねん1くみの1にち』以外にも、ぜひ入学前のお子さんに読んでいただくことをおすすめしたい本をご紹介します。
候補2『くんちゃんのはじめてのがっこう』
候補3『よかったね ネッドくん』
候補4『6さいのきみへ』
いかがでしょうか。
今はまだ1月。卒園入学を控えた我が息子にも、平常心で読むことができます。2月…3月…と、節目が近づくにつれて、ハンカチ無しでは読めなくなってしまうのかもしれません。
こんなに早く大きくなってしまうんだなあ。
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前回の選書はこちら↓↓↓
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