#垣谷美雨 #希望病棟
#後悔病棟 シリーズ2作目です。
前作を読んでいない方でも十分楽しむことができますのでご安心ください。
前作の感想はこちら。
新しく赴任してきた女医の摩周湖。
患者やその家族らとコミュニケーションがうまく取れず、トラブルになることが多かった。
摩周湖はひょんなことから、患者の心の声が聞こえる聴診器を手に入れます。
その聴診器を使って2人の女性末期がん患者の心の声を聞くのです。
前作では心の声が聞こえる聴診器を使って、複数の患者の声を聞いてきましたが、本作ではこの2人の患者だけに聴診器を使用します。
貧しい女性たちの悲惨な、そして苦しい現実がたくさん出てきます。
もう読んでいるだけで胸が苦しくなるのです。
その一方で、現実社会を何にも知らない・知ろうとしないクズな国会議員たちの姿。
胸ぐらを掴みたくなるような、胸糞野郎な話がたくさんできます。
これが格差なのか。現実なのか。
辛い。悲しい。逃げていきたい。
私なら死んだ方がマシと思う状況でも、この2人の末期がん患者は立ち向かいます。
現実から逃げてはいけない。
自分を信じなさい。
というメッセージを強く感じる作品でした。
心が弱ってる私には痺れました...