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『心。』稲盛和夫

概要

『心』は、日本を代表する経営者、稲盛和夫氏が人生における心の持ち方や考え方の重要性を説いた著書です。著者は京セラやKDDIを創業し、破綻寸前だった日本航空を再建した実績を持つ人物です。人生において成功を収めるための鍵は、自らの「心」のあり方にあると強調します。稲盛氏は、自分の心が描くものが現実となり、その心の持ち方によって人生は大きく変わると述べています。本書では、稲盛氏が数々の試練や困難を乗り越えた経験に基づき、心のあり方が人生を変える力を持っていることが紹介されています。

本のジャンル

自己啓発、ビジネス

要約


1. 人生は自分の心が決めている

稲盛氏は、どんな困難に直面しても心の持ち方次第で状況を変えられると説いています。彼自身、幼少期から結核にかかるなど、度重なる挫折を経験しましたが、心を入れ替え、どんな環境でも全力を尽くすことに決めた瞬間から、人生が好転していきました。彼が勤めた会社はブラック企業で、同期は次々に辞めていく中、稲盛氏は研究に没頭し続け、最終的に京セラを立ち上げるまでに至ります。この経験から、人生で起こる出来事は、自らの心が選択した結果であり、考え方次第で人生は変えられるとしています。

2. 成功を導く「利他の心」

稲盛氏は、成功のためには「利他の心」を持つことが不可欠であると述べています。高校生時代、家業の手伝いで紙袋の行商を行った際、家族を助けるという利他的な動機があったからこそ、ビジネスが大成功を収めたと語ります。自分のためだけの行動はうまくいかず、人のためになる行動こそが成功を引き寄せると強調します。物事がうまくいくかどうかは、その行動に善なる動機があるかにかかっており、他人のためになる行動こそが本当の成功をもたらすと述べています。

3. 感謝の心を持つ

どんなときでも感謝の心を持つことが、人生を豊かにする秘訣です。稲盛氏は、良いことがあったときはもちろん、困難な状況でも感謝の心を持つことが大切だと語ります。松下電器産業との取引が始まった際、非常に厳しい要求を課されたが、それを感謝の気持ちで受け入れ、京セラの成長に繋げました。日々の出来事に感謝することで、どんな困難も自分を成長させるチャンスと捉え、乗り越えていけると主張しています。

まとめ

稲盛氏の教えは、心のあり方を変えることで、人生を好転させる力があるというメッセージに貫かれており、日常の中で実践できるシンプルなアプローチを提供しています。この本を読むことで、人生をよりよく生きるための指針を得ることができるでしょう。

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