「Fuji」と「カイト」の共通項

無死満塁で三者連続三振。

Fujiこと藤浪投手、2Aの試合とはいえ復活の兆しが見えてきました。3Aでも勝ち星を挙げたとか。

備えている実力はマイナー級ではないと思っています。ただ投げてみないとわからないのが長年の課題なわけで。

彼を見ていると、冨樫義博「HUNTER×HUNTER」に出てきたカイトの念能力が頭に浮かびます。巨匠ジャン=リュック・ゴダールの名作映画が名前の元ネタと思しき「気狂いピエロ」(クレイジースロット)です。

1から9までの目が定められたルーレットにより、武器をランダムに具現化させる力。最低一度は使用しないと、他のものに変更することも消すこともできません。つまりゴルフでたとえるなら、パットの場面でドライバーを渡されるような事態が起こり得る。非常に使い勝手が悪い。

藤浪投手のピッチングもこんな感じではないでしょうか? もし「すっぽ抜けストレート」や「カッター以外すべてボール」の目が出てしまったら、そのイニングに関してはどうにもならない。でも「100マイル前後でほぼゾーン内」や「ベース上で高速スプリット」が出た時は、メジャーリーグを代表する名打者ですらあっさり抑える。

首脳陣からしたら、それこそ「使い勝手が悪い」選手かもしれない。でも見ている側からすると目が離せないし、ロマンがあるという言い方もできます。

競馬におけるパドックじゃないけど、どうにかブルペンでその日の調子を見極められないでしょうか? いい目が期待できそうなら勝ちパターンで使い、ダメっぽい日は敗戦処理かそもそも試合で投げさせない。それができれば誰も苦労しないって話ですよね。特に彼の場合はブルペンでは良いのに本番で豹変というケースが多そうだし。

ともあれメジャー昇格のニュースを楽しみにしています。

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