金メダルと「引き立て役」
これ、東京五輪の柔道で金メダルを獲得したウルフ・アロン選手のことですよね?
私はウルトラセブン39話「セブン暗殺計画(前篇)」に登場した「豪力怪獣アロン」を思い出しました。ガッツ星人がセブンのデータを取るために送り込んだ怪獣です。
得意技をほぼ出させました。おかげでガッツ星人はセブンを倒すことに成功したのです。
ちなみに「ウルフ金串(かなぐし)」は漫画「あしたのジョー」の登場人物です。ジョーのトリプル・クロスカウンターでアゴを砕かれて選手生命を断たれ、やくざの用心棒になったかと思いきや、ゴロマキ権藤の蹴りで再度アゴをやられ。。。でもアニメ版「あしたのジョー2」ではちょっとした見せ場が用意されています。
アロン同様、彼もいわば「引き立て役」です。でもこういう存在がいるからこそスターも悪役も輝ける。そもそも私を含めた多くの社会人はジョーやセブンやガッツ星人ではなく、明らかにこちら側でしょう。
「引き立て役」にも意地がある。だからこそ過去の栄光に縋るウルフ金串の姿を反面教師にして「いやいや、大事なのはいまだから」と気を引き締めるわけです。
あと面白かったのは中邑真輔選手が、数日後に↓のツイートをしたこと。
どう思います? この流れだったらガッツ星人に倒された「カプセル怪獣ウインダム」を連想しますよね。
これはWWEを解雇されたブレイ・ワイアットのこと。彼の本名が「ウィンダム・ロタンダ」なのです。トップレスラーのひとりだから驚きました。
彼のお父さんのマイケル・ウォールストリートもプロレスラーです。nWoジャパンの時代、蝶野正洋さんと組んで大概負け役だったのですが、いま考えると渋い職人系でした。蝶野さんもインタビューで「マイケルのことは信頼してる」「駆け引きの呼吸をわかってるから、彼と組むときは俺は自分のことだけ考えればいい」と話していました。
金メダルから一流の「引き立て役」たちを思い出す。興味深い現象です。アロン、ウルフ金串、マイケル・ウォールストリート。知っている人いるよね、とnoteに書いてみる日本の朝でした。