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【本135】『銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に』

著者:ほしおさなえ 出版社:集英社文庫

軽井沢にある銀河ホテルの一角に「手紙室」があります。
千種類ものインク。どのインクを使って、誰に手紙を書こう。
このワークショップに参加する人は、心の奥にある自分の気持ちと静かに向き合っていきます。

「ずっと未来のだれかに手紙を渡したいとか、もう会えない人に手紙を書きたいとか、世の中にはそういう思いを抱えて生きている人もたくさんいるんだろうなぁ、って。」

自分の気持ちにセーブをかけていたり、あきらめていたり、自分を大きく見せることに必死になっていたり、他人に気を使いすぎていたり、遠慮したり...だからこそ、人は、人に伝えられない気持ち、伝えられなかった気持ちを、たくさん心の中にしまっているんだと思います。

自分自身に、自分の愛する人に、ときには、自分が怒りをぶつけたい人に...
自分の気持ちを言葉にのせていく。

自分が再生するためにも、大切な時間なんだと、思います。

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