【メンタル不調の人のための読書室:ゆるっと本のまとめ】家事か地獄か~最後まですくっと生き抜く唯一の選択(著:稲垣えみ子)
*メンタルが不調なときは長文を読むのが難しいです。
メンタル不調に関係していそうな箇所を、
できる限りわかりやすく、簡単にお伝えできるようまとめています
まずは、著書の稲垣さんの暮らしの推移
原発事故による節電を考え、少しずつ家電を減らしていく
炊飯器
電子レンジ
掃除機
洗濯機
冷蔵庫
これらを手放した
食事については、同じメニューを食べる
使用するのは、カセットコンロ1個、塩、味噌、醤油
50歳で会社を辞め「給料のもらえない生活」スタート
高級マンションから収納ゼロの老朽ワンルームマンションへ引っ越し
【稲垣さんの一日の過ごし方】
午前5時 起床 朝日を浴びつつ1時間瞑想
午前6時 洗濯 タライで前日物を手洗い
午前6時半 ヨガ
午前7時 ピアノの練習
午前9時 近所のカフェで仕事(原稿書きなど)
正午 5から10分で調理して昼食 昼寝
午後2時 別のカフェで仕事(原稿書きなど)
午後5時 銭湯へ
午後6時 調理時間10分で夕食 ゆっくり晩酌
午後7時 食器洗い、下着などをタライの石鹸水につける
音楽を聴きながら縫物、読書、スケッチの練習などして過ごす
午後10時 就寝
今まではお金を稼ぎ、そのお金でたくさんの物を買うことを楽しみとしていた。しかし、稼ぐことで一杯一杯、生活を整える暇もない。
冷蔵庫は食べきらないものであふれ、クローゼットは着れない服でいっぱい
現在、家電をなくし稲垣流「ラク家事」(=修道女のような生活)にしたことで、歯を食いしばって一生懸命働かなくても、ラクしてお金の心配のない幸せな生活ができている。
【稲垣さんの実践編】
~洗面所まわり偏(家の中の「ふきだまり」エリア)~
タオル類・・・フェイスタオル1本のみ
化粧品類・・・白いゴマ油でケア(アーユルヴェーダでOKなもの)
ヘアケア・・・全て捨て
洗剤・・・石鹸と重曹とクエン酸のみ
掃除用小物・・・雑巾一枚のみ
・最後まで捨てられなかったのは、トイレブラシ
・素手でトイレを洗うと、トレイが汚い場所ではなくった
~洋服偏~
持っている服を9割減らした
お気に入りの物を毎日着ているので、「おしゃれですね」と言われている
~台所偏~
鍋・・・小鍋とフライパン1個のみ
調理家電・・・なし
キッチンツール・・・しゃもじ1個のみ
カトラリー・・・箸2膳とスプーン、フォーク各1個ずつ
調味料・・・塩、醤油、味噌
香辛料・・・コショウ、唐辛子、カレー粉
毎日、「メシ・汁・漬物」を食べている
【便利な家事家電などがあるけれど…】
5年間で日本の家事労働時間は4分間増えている
これはあきらかにおかしい
物を減らすことで、家事時間がぐんと減り、家事にまつわる余計なことを考える時間もなくなった
【人とのつながりも生まれる】
ガスの契約をしていないので給湯もなく、冷蔵庫もないので、
銭湯に通い、豆腐屋さんでお揚げや豆腐を買い、肉屋さんで揚げ物を買う
地域の知り合いができ、持ちつ持たれつで生きていくことができる
【最後まで生きる希望をもって生きるために】
・稲垣さんは両親が年老いてから、色々なことができなくなって「生きる意味がない」という言葉を聞いた
・宅配弁当を頼むお年寄りが多い
・ラク家事をしていると、人生の最後まで「家事」を目的にして、地に足をつけて最後まで自立して生きていける勇気がわいてくる
・ラク家事が教えてくれたことは、「自分で自分の面倒をみることができる」ということこそが、最高だということ。
・老いも死も、「自分の手に負えるもの」に思えてくると、そえほど恐ろしいものではないように思えてくる
【私の感想】
この書籍は、物を減らす物理的なことから、時間を得ること、お金をたくさん使わなくても生きていけることを教えてくれます。
今、この時点で板垣さんが本にするようなことはできませんが、私も年をとるごとに物を減らして、最後まで自立して生きていけるくらいの身の丈にあった生活にしたいと思いました。
精神疾患をもっているとなかなかお金をたくさん稼ぐことが難しいと思います。でも、お金を稼いで物を買うのが幸せと思っているより、少ないお金で時間を大切に使う、そして身の回りのことは自分でやる、このほうが健康にも精神的にもよさそうです。
修道女の生活…バリバリ働けなくなった私にも光が見えたように思います。
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