
『赤毛のアン』シリーズ全巻レビュー|時代を超えて愛される名作の魅力とは?【アニメ化で注目】
2025年4月よりアニメ『アン・シャーリー』が放送開始
『赤毛のアン』シリーズは、これまで何度も映像化されてきましたが、2025年4月からNHK Eテレで新たなアニメーションシリーズ『アン・シャーリー』が放送予定です。本作は、カナダのプリンス・エドワード島を舞台に、空想好きでおしゃべりな少女アン・シャーリーが、成長しながらさまざまな経験を重ねていく物語。原作の世界観を大切にしつつ、新たな映像表現でアンの魅力が描かれることが期待されています。
アニメ放送に伴い、『赤毛のアン』シリーズに改めて注目が集まっています。本記事では、『赤毛のアン』シリーズ全体の流れや魅力について紹介します。少女時代のアンに出会った人も、大人になって再び読み返したい人も、ぜひこの機会に『赤毛のアン』シリーズをチェックしてみてください。
【アニメ化情報】『アン・シャーリー』
タイトル:『アン・シャーリー』
放送:NHK Eテレにて2025年4月5日より毎週土曜日18:25から放送
原作:モンゴメリ著・村岡花子訳「赤毛のアン」シリーズ(新潮文庫刊)『赤毛のアン』『アンの青春』『アンの愛情』
舞台:カナダ・プリンス・エドワード島
監督:川又 浩
キャスト:
アン・シャーリー:井上 ほの花
マリラ・カスバート:中村 綾
マシュウ・カスバート:松本 保典
ギルバート・ブライス:宮瀬 尚也
ダイアナ・バーリー:宮本 侑芽
J.A.ハリソン:太田 光(爆笑問題)
『赤毛のアン』とは
『赤毛のアン』は、カナダのプリンス・エドワード島を舞台にした成長物語です。孤児のアン・シャーリーが、農場を営むマリラとマシュー兄妹に迎えられ、新しい生活を始める物語です。
アンは豊かな想像力とおしゃべりな性格で、周囲の人々を巻き込みながらも次第にアヴォンリーの村に馴染んでいきます。友情、失敗、学びを繰り返しながら、彼女はかけがえのない存在へと成長していきます。
シリーズはこの最初の物語から始まり、アンの人生を長い年月にわたって追いかける形で続いていきます。
シリーズ全体の流れ
『赤毛のアン』 (第1作)
シリーズの始まりとなる本作は、孤児のアン・シャーリーがプリンスエドワード島のアヴォンリーに引き取られるところから始まります。本来、農作業を手伝うために男の子を迎えるはずだったマシュウとマリラ兄妹ですが、手違いで送られてきたのは痩せた赤毛の女の子でした。
空想好きでおしゃべりなアンは、最初はマリラから冷たく扱われますが、次第に彼女の純粋な心や溢れる想像力に魅了され、家族として受け入れるようになります。学校では、心優しい親友ダイアナや、ライバルであり後の運命の人となるギルバート・ブライスと出会い、笑いと涙に満ちた青春を過ごしていきます。
この作品の魅力は、アンの豊かな感受性と前向きな姿勢にあります。決して恵まれた境遇ではないものの、自分なりの幸せを見つけ、日常の中に美しさを見出すアンの生き方は、多くの読者の心を打ちます。
『アンの青春』 (第2作)
16歳になったアンは、教師としての第一歩を踏み出します。クイーン学院を卒業し、小さな学校で教鞭を執ることになった彼女は、生徒たちと向き合いながら、教育の難しさとやりがいを学んでいきます。
また、アンの文学的な才能も開花し始めます。詩や散文を書くことに喜びを見出し、想像力を駆使して物語を紡いでいくのです。そして、次第に少女から大人へと変わっていくアンの姿が描かれます。
この作品の感動的なポイントは、アンが子供の頃からの夢を実現しながらも、新しい課題や責任と向き合っていく成長過程にあります。教師としての自覚を持ち始めるアンの姿には、大人への移行期の悩みや喜びが詰まっています。
『アンの愛情』 (第3作)
レドモンド大学に進学したアンの新たな生活が描かれる本作。彼女は学生寮で個性的な友人たちと共に過ごしながら、友情と恋愛の狭間で揺れ動きます。
この巻の見どころは、アンが恋愛というものに向き合い始めること。理想の愛を夢見る彼女ですが、次々と求婚されながらも、自分にとって本当に大切な人が誰なのかをなかなか見極められません。そして、長年の親友だったギルバートに対する気持ちを徐々に自覚していきます。
「恋は一瞬で落ちるものではなく、ゆっくりと育つもの」というテーマが印象的な一冊です。
『アンの友達』 (第4作)
『アンの友達』は、シリーズ第4作ですが、これまでの物語のようにアン自身の人生を追うものではなく、彼女が暮らす村・アヴォンリーに住む人々に焦点を当てた短編集です。そのため、アンはほとんど登場せず、彼女を取り巻く住人たちが織りなすさまざまなドラマが描かれます。
物語は12の短編から成り立っており、どの話も人間関係の機微を丁寧に描いたものばかりです。例えば、「ルシンダついに語る」では、何十年もの間沈黙を守っていた女性が、あるきっかけでついに心を開く様子が描かれます。また、「競売狂」では、競り市に夢中になった男性が思わぬ品物を落札してしまい、家庭内が大混乱に陥るユーモラスなエピソードが展開されます。
この短編集の魅力は、モンゴメリ特有のウィットに富んだ筆致と、田舎町の素朴な人々の営みを温かい視点で描いている点にあります。長年誤解し合っていた人々がふとしたきっかけで和解したり、長い間秘めていた想いが叶う瞬間が訪れたりと、読後には心がじんわりと温かくなる物語が詰まっています。
ただし、シリーズを通してアンの人生の流れを楽しんでいる読者にとっては、「本編から少し逸れた寄り道」のように感じるかもしれません。そのため、アンの物語を追いたい場合は、まずは本編を進めてから、後ほどじっくりと楽しむのも良いでしょう。
また、本作は後に刊行された『アンをめぐる人々』と対を成す作品でもあります。どちらもアヴォンリーの住人たちの人生模様を描いた短編集なので、本作を気に入った方は、ぜひそちらも読んでみると、より一層アヴォンリーの世界を楽しめるはずです。
『アンの幸福』(第5作)
アンとギルバートの婚約時代を描いた本作では、ふたりが結婚を約束しながらも、それぞれの道を歩む姿が描かれます。ギルバートは医師になるためにレドモンド医科大学へ進み、アンはサマーサイド高校の校長として、新たな土地で教師生活を始めます。遠距離の中で手紙を交わしながら、それぞれの人生を築いていく物語です。
物語の大半は、アンがギルバートに宛てて書く手紙という形で綴られています。アンが暮らす「柳風荘(ウィンディ・ウィローズ)」では、個性的な住人たちと交流しながら日々を過ごします。未亡人のアウンティ・チャティとアウンティ・ケティ、世話好きなレベッカ・デュー、そして気まぐれな猫のダスティ・ミラー。彼らとの関わりの中で、アンの生活にはユーモアと温かさがあふれています。
しかし、新しい土地では困難も待ち受けています。サマーサイドには地域の有力者であるプリングル一族がいて、新参者のアンに対して冷たい態度を取ります。彼らの子供たちは授業を妨害し、町の人々もなかなか心を開いてくれません。そんな環境の中で、アンは持ち前の機転と粘り強さを発揮し、次第に信頼を勝ち取っていきます。本作では、アンがただ夢見がちな少女ではなく、周囲の人々の人生に影響を与える存在へと成長していく様子が描かれています。
本作は、シリーズの中でも特にユーモアに富んだエピソードが多いのが特徴です。「呪われた館」に住むミネルヴァ嬢の話や、近所のゴシップ好きな女性たちが巻き起こす騒動など、思わず笑ってしまう場面も多く、シリーズの中では落ち着いた雰囲気で楽しめる一冊です。アンの結婚前の最後の独立した時間を描いた作品として、彼女の成長を見守りたい読者におすすめです。
『アンの夢の家』 (第6作)
アンとギルバートが結婚し、新たな生活を始めます。ふたりは海辺の「夢の家」で暮らし、結婚生活の喜びに満ちた日々を送ります。アンは「グリン・ゲイブルズ初の花嫁」となり、これまでの少女時代とは異なる、新しい人生の扉を開きます。
しかし、新婚生活は決して甘い時間ばかりではありません。親切だが男嫌いなミス・コーネリア、美しくも悲しい過去を持つレスリー、陽気でおしゃべりなジム船長といった個性的な隣人たちとの交流を通じて、アンは新たな人間関係に向き合っていきます。
特にレスリーの物語は印象的で、彼女の人生の苦しみと希望が深く描かれます。アンはレスリーの心の痛みを理解し、少しずつ寄り添っていくのですが、彼女の運命が大きく変わる瞬間は、読者の心を強く揺さぶるでしょう。
また、本作ではアンが母となる瞬間も描かれます。喜びとともに、人生の試練にも直面するアン。結婚を経て大人になった彼女の姿は、「人生を共に歩むこと」の意味を読者に問いかけます。これまでの夢見る少女とはまた違う、成熟したアンの魅力を感じられる一冊です。
『炉辺荘(イングルサイド)のアン』 (第7作)
アンはついに母親となり、6人の子供たちに囲まれる日々を送っています。ギルバートは地域の医師として多忙を極め、アンは家庭を守りながら、子供たちの成長を見守ります。彼女が住む新しい家「炉辺荘(イングルサイド)」は、温かい家庭の象徴でもあり、家族の物語の舞台となります。
この巻では、子育ての楽しさと大変さがリアルに描かれます。かつて空想に満ちた少女だったアンが、今や母親として愛情深く子供たちを導いていく姿は、読者に深い感慨を与えます。アンの子供たちは、それぞれ個性豊かで、時には母を困らせながらも、愛らしいエピソードを生み出します。読者は、アンがかつてマリラに世話を焼かれたように、今度は自身が母親として奮闘する様子に、時の流れを感じるでしょう。
また、この巻ではアンの家庭だけでなく、周囲の人々との関わりも描かれています。夫婦の関係、近所付き合い、地域社会の中でのアンの役割など、結婚後の人生がよりリアルに感じられるようになっています。特に、訪れる親戚とのやりとりや、親しい友人たちとの再会などは、長年シリーズを読んできたファンにとって懐かしさを感じさせる場面でしょう。
母として、妻として、そして一人の女性として、アンの新しい人生が描かれるこの巻は、少女時代のアンの夢見がちな世界とは異なり、大人の読者にも共感を呼ぶ物語となっています。
『アンをめぐる人々』(第8作)
本作は、『アンの友達』と同じく、アン自身ではなくアヴォンリーの人々を描いた短編集です。15の短編が収録されており、アンはほとんど登場せず、アヴォンリーに暮らす人々の人間模様が繊細に綴られています。
モンゴメリらしい温かみのある筆致で描かれる物語の数々には、人生の喜びや切なさが詰まっています。たとえば、長年の確執を経て和解する人々、誤解によってすれ違い続けた恋人たち、予想もしなかった展開を迎える結婚話など、どの物語も人間の心の奥深さを感じさせるものばかりです。特に「失敗した男」は、多くの読者の心を打つ感動的なエピソードとして知られています。
また、本作にはユーモアや皮肉がちりばめられているのも特徴です。「シンシア叔母さんのペルシャ猫」では、消えた猫の行方をめぐる騒動がコミカルに描かれ、「競売狂」では競売好きな男が思わぬものを落札してしまう展開に、思わず笑ってしまいます。モンゴメリの観察眼の鋭さと、皮肉交じりのユーモアが光る作品でもあります。
アンが育ったアヴォンリーという村の風景や、そこに暮らす人々の息遣いを感じられる本作。アンシリーズ本編とは少し趣が異なりますが、人間関係の機微を描くモンゴメリの筆致が際立ち、じっくりと味わいたくなる一冊です。
『虹の谷のアン』 (第9作)
本作では、物語の視点がアンから次世代へと移り、彼女の子供たちが主役となります。アンの息子ウォルターが「虹の谷」と名付けた小さな谷を舞台に、ブライス家の子供たちと、隣に住む牧師館の兄妹たちとの交流が描かれます。彼らはこの谷で冒険を繰り広げ、友情を深めていきます。
牧師館の子供たちは母を亡くし、父である牧師も世間離れした夢想家のため、世話をしてくれる大人がほとんどいません。そのため、彼らは自由奔放でありながらも、自分たちの生活を自ら律しようとする健気な一面を持っています。特に、次女のユナの内面の成長は印象的で、家庭の事情に悩みながらも、真っ直ぐな気持ちで生きようとする姿に心を打たれます。
一方で、アン自身の登場は控えめですが、母親として子供たちを温かく見守る存在感は健在です。さらに、孤児メアリーの登場や、牧師の新しい伴侶となるローズマリーとのロマンスなど、単なる子供たちの物語にとどまらない広がりも感じられます。
『虹の谷のアン』は、アンシリーズの中でも特に牧歌的で、子供たちの純粋な心や無邪気な冒険心を描いた作品です。次作『アンの娘リラ』では戦争の影が色濃くなっていくため、本作はシリーズの中でも最も穏やかで美しい物語のひとつと言えるでしょう。
『アンの娘リラ』 (第10作)
アン・シリーズの最終巻となる本作では、物語の焦点がアンの末娘リラへと移ります。17歳になったリラは、兄や姉たちのように目立つ存在ではなく、甘やかされて育ったために、自分はまだ何者にもなれていないという漠然とした不安を抱えています。しかし、第一次世界大戦という時代の波がブライス家にも押し寄せ、彼女もまた運命に向き合いながら成長していくことになります。
戦争によって、これまでの穏やかな日常が一変し、リラは兄たちが次々と戦場へ向かうのを見送りながら、留守を守る女性としての役割を担っていきます。戦争孤児を引き取り、赤十字少女団の活動に励みながら、彼女は徐々に自分の意思を持ち、自分なりの生き方を見つけていきます。その過程には、大切な人との別れや、若者たちが未来のために戦場へ向かう苦しみが描かれており、シリーズの中でも特に重厚な作品となっています。
戦争を背景にしたことで、これまでの巻とは異なる雰囲気が漂います。『赤毛のアン』では、プリンス・エドワード島の美しい自然や、少女の空想が物語を彩っていましたが、本作では、愛する人の帰りを待つ者の切実な思いや、戦争がもたらす悲しみが色濃く描かれます。それでも、リラは希望を失わず、自らの意志を持って人生を歩んでいきます。彼女の姿は、かつてのアンとは異なるものの、どこか共鳴する部分があり、読者はアンからリラへと受け継がれた強さを感じるでしょう。
シリーズ全作読み終えて
『赤毛のアン』から始まった物語も、ついに最終巻までたどり着きました。最初は空想好きでおしゃべりな女の子だったアンが、やがて母となり、今では成長した子どもたちを見送る立場に。気づけば、読者もアンと一緒に歳を重ねてきたんだなあと、しみじみ感じます。
シリーズを通して、モンゴメリが描いてきたのは「人生って楽しいことばかりじゃないけれど、それでも前に進んでいくもの」というテーマだったように思います。アンは大人になっても相変わらず想像力豊かで、ユーモアを忘れない人だったけれど、それだけではなくて、たくさんの困難や別れを経験してきました。それでも、大切な人たちと支え合いながら人生を歩んでいく姿は、どの世代の読者にも響くものがあるはず。
読んでいると、まるでアンやその家族、友人たちと一緒に過ごしてきたような気持ちになります。だからこそ、最終巻を読み終えたあとには、何とも言えない寂しさと、それでも「いい物語を読んだなあ」という満足感が残ります。アンの物語はここで一区切りですが、その優しさや前向きなエネルギーは、これからもきっと時代を超えて多くの人に受け継がれていくことを確信しています。
なぜ『赤毛のアン』シリーズは読み継がれるのか
『赤毛のアン』シリーズは、1908年に第一作が刊行されて以来、100年以上にわたり世界中で愛され続けています。それは単なる少女小説にとどまらず、人生そのものを描いた普遍的な物語だからではないでしょうか。本シリーズがこれほど長く読み継がれる理由を、改めて考えてみます。
1. 魅力的なキャラクターたち
主人公アンの鮮烈な魅力はもちろんのこと、彼女の人生を彩る人々もまた、強い個性と温かみを持っています。ギルバートの誠実さ、ダイアナの友情、マリラの厳しさの奥にある深い愛情、マシューの静かな優しさ……。それぞれのキャラクターが、読者にとって「人生で出会いたい誰か」として心に残るのです。彼らの言葉や行動が、時に私たちの道しるべとなり、何度でもページをめくりたくなる理由のひとつになっています。
2. 人生の成長物語
『赤毛のアン』は、アンの11歳から始まり、やがて母となり、最終巻では彼女の子どもたちが新たな人生を歩み出すまでを描きます。読者は、一冊ごとに異なるステージに立つアンの姿を見ながら、自身の成長とも重ね合わせることができます。子どものころに読めばアンの夢や空想に共感し、大人になってから読み返せば、マリラの視点や、母となったアンの葛藤が胸に響く。どの年齢で読んでも、新しい発見があるのがこのシリーズの魅力です。
3. 時代を超えた普遍性
100年以上前に書かれた作品でありながら、『赤毛のアン』には今なお色褪せないテーマが詰まっています。夢を持つことの大切さ、友情や家族の絆、失敗しながらも前に進む勇気――こうした価値観は、どの時代に生きる読者にも共感を呼びます。アンが初めてマリラと出会ったときの不安や喜び、初恋のときめき、大切な人を失う悲しみ。彼女の人生の節々にある感情は、時代が変わっても変わらない「人間の本質」を描いているからこそ、多くの人の心に響くのでしょう。
4. カナダの歴史と文化の背景
シリーズが進むにつれて、物語にはより現実的な社会背景が色濃く映し出されるようになります。特に『アンの娘リラ』では、第一次世界大戦によってアンの家族が大きな影響を受ける様子が描かれています。戦争により大切な人を失い、それでも前を向いて生きていく姿は、当時のカナダだけでなく、どの時代においても共通する人生の試練と重なります。また、プリンス・エドワード島の美しい自然描写も、この作品の魅力の一つ。カナダの文化や歴史を知る手がかりとしても、『赤毛のアン』シリーズは大きな意味を持っているのです。
5.世代を超えて受け継がれる物語
『赤毛のアン』シリーズは、少女小説としての枠を超え、人生のさまざまな瞬間に寄り添ってくれる作品です。初めて読んだときのときめき、再読したときに気づく深み、そして人生の変化とともに見方が変わる登場人物たち。こうした「時間とともに成長する物語」であることが、この作品を長く愛される理由なのかもしれません。
【読む順番】どこから読むべきか
初めて読む人 → 『赤毛のアン』からスタート。
アンの成長を追いたい人 → 『アンの青春』『アンの愛情』と順番に。
短編集が好きな人 → 『アンの友達』『アンをめぐる人々』。
歴史や戦争に興味がある人 → 『アンの娘リラ』。
シリーズをどの順番で読むかは自由ですが、『赤毛のアン』からアンの成長を時系列で追うことでより深く物語を楽しめますので、最初から読むのがおすすめです。
おわりに
『赤毛のアン』シリーズは、どの年齢で読んでも新たな発見があります。子供の頃にはアンの無邪気さに共感し、大人になると彼女の苦悩や喜びをより深く理解できるようになるはずです。
2025年4月から始まるアニメ『アン・シャーリー』をきっかけに、ぜひ原作の世界にも触れてみてください。アンの人生を通して、自分自身の成長を振り返るきっかけになるかもしれません。
何歳になっても、アンの物語に帰ってくることができるのが、このシリーズの大きな魅力です。